2019 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a Tool to Monitor the importance of Teacher's Eye Movements in Experienced English Teacher's Lessons
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18K13187
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
大森 理聡 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (30707386)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 授業研究 / アイトラッカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,英語教育において,英語授業者の授業力を向上するために,授業熟達者の視点を計測し,視線内容を分類することで,授業熟達者の指導技術や暗黙知と呼ばれる経験や知識を効果的に伝える仕組みを開発し,英語教師の指導力向上のツールとしての活用可能性を探るものであった。 昨年度は,視線計測ソフト(アイトラッカー)を使用し,英語授業熟達者の視点を計測した。本年度は,昨年度に続き,第2段階に進んだ。第2段階では,アイトラッカーにより撮影した映像から,熟達者の視点や授業内での思考状態をカテゴリー化し,暗黙知の視覚化を行った。思考状態を分析した結果,意識的に指導意図を持った視線と,授業者が気づいていない無意識に向けた視線の存在が確認できた。意識した視線では,特定の生徒への視線があった。理由としては,授業への参加を期待,指導内容の確認,授業内での活動状況の確認であった。また,視線を全体へ向けることで,授業者が全員を注意して見ているというメッセージを与えていた。無意識の視線では,英語が苦手な生徒や普段とは違う様子の生徒に視線を向けていた。また,授業者自身が気づいていない視線傾向も確認された。具体的内容としては,授業者が見やすい一定の方向を見る傾向があることが明らかとなった。また,授業内の視線内容は,常に一定というわけではなかった。当初は視線をむけていない箇所からの視線移動があり,視線内容が授業の間に変化していくことが確認できた。
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Research Products
(1 results)