2020 Fiscal Year Research-status Report
A Fundamental Study Towards the Development of "Internationalization at Home" in Japanese Universities
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18K13190
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| Research Institution | Toyo University |
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Principal Investigator |
水松 巳奈 東洋大学, 国際教育センター, 講師 (30726211)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 大学の国際化 / 内なる国際化 / 教育の国際化 / 教育のICT化 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本の大学の文脈における内なる国際化（Internationalization at Home; IaH）の効果に影響を与える組織的及び人的要因は何かについて量的・質的調査と分析を行い、汎用性の高い教育国際化の礎を見出すことを目的として進めてきた。
本年度は、平成30年度から行ってきた調査に加え、昨年度から開始した新たな国内の大学でのケーススタディに必要なインタビュー調査を中心に進めた。また、国際化が主に学生と教員にどのような影響を与えているかについて把握するために、国内外の大学におけるミクロな視点から、実践的な教育方法論や学生が授業に与える影響に関する調査を行った。具体的には、内なる国際化推進の一環として調査を進めている、国際教育のICT化の有用性や方法論について、複数の米国の大学の研究者らと共に様々な授業形態下での比較研究を行った。その結果、異文化環境下にある授業でのオンライン支援ツールを用いた授業外でのディスカッションの活用は、教室内での学生の関係性構築や言語の壁の軽減に有効なことが分かった。また、日本と米国の大学で実施した異文化理解関連の授業における、学生個人の社会化プロセスが授業に与える影響についても検証した。その結果、学生の社会化の状況に応じて、授業内でのディスカッション内容や捉え方に大きな違いがあることが明らかになった。その他、新たに中国の大学の研究者と共に、国内外の大学の内なる国際化に関する調査を進めている。今年度は、上記調査結果について学会等で４件の口頭発表を行った。
最終年度となる令和３年度は、現在継続して実施しているインタビュー調査を完了した上で包括的な分析を行い、本研究の総括を行う予定にしている。また、来年度中のジャーナル投稿向けて、共同研究者らと共に執筆を進めている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の最終年度として、これまで行ってきた調査の総括を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、研究実施計画通りに進めることができなかった。特に、令和２年度に実施することを計画していたインタビュー調査とその分析の進捗が予定より遅れたため、研究期間を１年延長し、来年度も本研究を継続して実施することとした。
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| Strategy for Future Research Activity |
最終年度にあたる令和３年度は、昨年度予定していたインタビュー調査を終えた上で、データ分析と考察を行い、国内学会及び国際学会で研究成果を発表する。また、これまで収集したデータについては、さらに考察を深め、論文投稿に向けて準備を進める。ペンシルベニア州立大学等との共同研究については、論文執筆の体制が整ったため、今年度中の投稿を目標に執筆を進める。
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| Causes of Carryover |
令和２年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、予定していた対面でのインタビュー実施開始に遅れが生じたため、インタビューを分析する際に必要としていた予算を使用できなかった。また、それに伴い国際学会での研究成果の発表もできなかったため、旅費として計上していた予算を使用できなかった。そのため、上記予算について令和３年度に繰り越し、残りのインタビュー調査とその内容の分析、各種学会での研究発表を進める期間とする。
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Research Products
(6 results)
