2019 Fiscal Year Research-status Report
対応に困る医療系学生や若手医療者への教育的対応法を学ぶ学習プログラムの構築
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18K13192
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
川上 ちひろ 岐阜大学, 医学部, 助教 (50610440)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 対応に困る / 医療者 / 医療系学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目も引き続き、対応に困る学習者の現状を把握することに重点を置いた。不足しているインタビュー協力者の呼びかけに対して了解をした、国内の教育や臨床現場で学習者に実際に教育指導を行っている教育者17名にインタビューを実施することができた。協力を得られた主な所属は、大学、大学病院、総合病院、薬局などで、専門領域は歯科医師、看護師、薬剤師で、卒前・卒後で指導に当たっている教育者であった。様々な領域の教育者に対して、広くインタビューが実施できた。 インタビューは、一人につき約1時間で、教育者が感じた事例で「どのような学習者に対して対応に困ると感じたのか」について、「その具体的事例内容(学習面・態度面・技術面など具体的に)」について、「問題はどこにあると考えているのか(学習者・教育者・環境など具体的美」について、さらに「その時に行った対応(うまくいった点・うまくいかなかった点」などについて伺った。困り感をお話しいただきつつも、どのように教育していったらうまくいったのかなどの成功体験も伺うことができた。このような内容はとても貴重なものであるので、有効に活用していきたい。 医療者と言っても領域もさまざまで、養成課程や経歴も、働く場も異なっており、そこで要求されることがらも多様である。今回さまざまな職種や現場で働く教育者の困り感を伺いその内容を分析することで、今後教育者に対して有用な教材の構築へつなげていきたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画の第1段階は、平成30年度~31年度(令和元年度)の前半にかけて文献調査、国内調査を実施する事であった。また第2段階は、平成31年度(令和元年度)後半~令和2年度にかけて、教材やコースの開発を行う予定である。 これまでの2年間(平成30年度~令和元年度)までで合計34名のインタビューを実施できた。しかしインタビュー協力者を募ることに時間を割いたため、文献調査やインタビュー分析があまり進んでいない。文献調査やインタビュー分析を引き続き実施したいと考えているため、少し遅れがみられると評価している。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の流行により、計画していた対面ワークショップの実施が危ぶまれている。そのため今後オンラインを用いたワークショップ開催の検討をしたいと考えている。 またこのような社会の変化に対応できるような、オンラインシステムを用いた教材(学習方法)の検討も必要になってくると考えている。
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Causes of Carryover |
令和元年度は、授業等(試験)の予定により、海外学会への参加が困難であったため、翌年度に繰り越す。
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