2020 Fiscal Year Research-status Report
大学/地域連携による「媒介的コミュニティ」の研究ーアクティブラーニングに注目し
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18K13199
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
久保 友美 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (00793423)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地域公共人材 / アクティブ・ラーニング / 実践コミュニティ / 教育 / 地方創生 |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目の研究によって、大学/地域連携を継続的に取り組むことで、J.Lave, E.Wengerのいう「実践コミュニティ(Community of Practice」が形成されるのではないかという結論に至った。その形成にあたっては、学問的交流や継続性、コミュニケーション、外部性、共感性といったいくつかのポイントが抽出された。2年目の研究成果を踏まえ、3年目(2020年度)は、全国の大学で実施されている大学/地域連携型のアクティブラーニングを対象に量的調査を行い、2年目での研究成果の妥当性を検討することとなっていた。 しかし、新型コロナウイルスの影響で、アクティブラーニングプログラムの多くは開講中止や中身を変えてオンラインでの開講となった。その対応で、関係者に量的調査を行うのは難しいと判断し、見送った。研究期間を延長することした。 そのかわりに、アクティブラーニングプログラムの受講生自身がどのような能力が身についたと自己評価をしているのかや卒業後の地域との関わりについて聞き取り調査を行った。 その他に、兵庫県洲本市で実施された大学/地域連携型のアクティブラーニングプログラム受講者・卒業者を対象とした関係人口の次のステージを描くオンラインワークショッププロジェクトにメンバーとして参加した。そこで、プログラム終了後、地域に引き続き関わるための要件などについてアンケート調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で、大学/地域連携型アクティブラーニングプログラムの全国調査を見送ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定をしていた大学/地域連携型アクティブラーニングプログラムの全国調査を実施したいとは考えているが、新型コロナウイルスの感染状況によっては実施が難しいこともあり得る。その場合は、申請者のネットワークを活かし、いくつかの特徴的な大学/地域連携型アクティブラーニングプログラムのフィールドをピックアップし、そのステークホルダーに対して重点的に質的調査を行いたいと考えている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、当初予定をしていたアンケート調査が実施できなかったため、持ち越した。2021年度、アンケート調査が実施できる場合はその際の人件費や郵送費、分析に必要な統計ソフトの購入にあてようと考えている。
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Research Products
(2 results)