2023 Fiscal Year Annual Research Report
Promoting social communication and quality of life of children with autism spectrum disorder through Table-top Role Playing Games
Project/Area Number |
18K13213
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
加藤 浩平 東京学芸大学, 教育学研究科, 研究員 (20812481)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症(ASD) / Quality of Life (QOL) / 余暇活動支援 / 会話型ロールプレイングゲーム(TRPG) / コミュニケーション支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、本研究のまとめとして、引き続き、教育・療育の現場でも援用可能な会話型RPG(TRPG)プログラムのプロトタイプ制作と、これまでの研究を総括するための研究発表をおこなった。TRPGプログラムについては、TRPG入門者向けのTRPGルールとして、『悪霊退治TRPGソウルキーパーズ』を制作し、そのベータ版をWeb上に公開した。研究としては、これまでの集大成の内容を、第64回日本児童青年精神医学会総会のシンポジウム「神経発達症の人たちの余暇活動支援」の中で発表をした。具体的には、自閉スペクトラム症(ASD)児者の特定の対象に向けられる強い興味関心(いわゆる「こだわり行動」)を「特別な興味(special interests)」として捉える近年の視点に基づき、TRPG活動を通じてASD児のコミュニケーションや集団参加のあり方がどう変化していったか、また彼らの生活の質(QOL)がTRPGを通じてどう向上していったかを量的・質的な研究に基づいて示した。そしてTRPGのファシリテーター(進行・審判役)であるGMを担当したASDの青年2名に半構造化面接を実施し、彼らがGMを志したきっかけやGMを実際に担当しての感想などについて自由に語ってもらい、面接内容から逐語録を作成し質的な分析を行った結果、彼らがTRPGのGMをすることに対する高いモチベーションを背景に必要なコミュニケーション力を蓄積し、人間関係を広げていったことが示唆された。研究全体を通じて、会話型ロールプレイングゲームを通じたASD児のコミュニケーションとQOLが促進されたことを量的・質的な面で示すことができた。
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Research Products
(2 results)