2018 Fiscal Year Research-status Report
小・中学校における合理的配慮決定プロセス:ICF-CY及びセンター的機能の活用
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18K13214
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
徳永 亜希雄 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (10359119)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 合理的配慮 / 小中学校 / センター的機能 / ICF / ポルトガル |
Outline of Annual Research Achievements |
①関連文献や関連した取組について,情報の収集と分析を行った. ②合意形成プロセスも含めた,特別支援教育での合理的配慮について,ICFの活用の観点から検討するため,日本特殊教育学会第56回大会において,「ICF(国際生活機能分類)と合理的配慮と特別支援教育(6)」と題した自主シンポジウムを企画・開催し,検討を行った.また.その中では,「合理的配慮検討手順(試案)」のプロットや今後の方向性,課題等について話題提供も行った. ③合理的配慮を含めたポルトガルのインクルーシブ教育システムの実際の状況や今後の方向性について検討するため,実地調査を行った.ポルト教育大学、就学前施設,小学校・中学校・高等学校,卒業後の施設等における,特別な教育的ニーズのある子どもの教育の支援の核となる,Resource Center for Inclusion (以下、RCI)による支援状況,利用している学校の状況等と併せて,法令改正の動きについて調査と協議を行った. ④合理的配慮を検討するための具体的な手だてについて検討し,「脳性まひの児童のための学校における心理面・健康面に関する合理的配慮ICF-CYコアセット作成の試み―インクルーシブ教育システム構築支援データベースの実践事例とICF-CYとの適合性検討に基づいて―」(堺裕,徳永亜希雄,田中浩二)としてまとめ,公表した. ⑤台湾で行われた国際会議「The fifth ICF Taiwan 2018」でのシンポジウムにおいて「The use of the ICF-CY in Special Needs Education Setting in Japan」(徳永亜希雄,堺裕,田中浩二)と題して話題提供を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画に比べ,本研究のキーワードである,小・中学校,合理的配慮,特別支援学校のセンター的機能,ICF-CY の活用という条件を満たす事例の確保に難しさがあったため.
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Strategy for Future Research Activity |
前述の事例の確保を進めて事例研究・実地調査を進めるとともに,これまでに得られた知見に基づいてさらに検討を進めるため,自主シンポジウム等を企画・開催をする予定である.
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