2021 Fiscal Year Research-status Report
ショートケースライティングによる知識活用学習法の開発
Project/Area Number |
18K13243
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
高橋 聡 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (80630897)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ショートケースライティング / マンガケース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,ショートケースライティングによる知識活用学習法の開発を目的とする. 本年度は,昨年度に引き続きビジネススクールに対してヒアリングを実施し,企業経営での意識決定において重点的に教育している観点,および,それらの観点に対して学生の段階達成目標のルーブリックを作成した.そして,ルーブリックに基づいて,ショートケースを作成した. 昨年度は新型コロナウイルスの影響により,実験実施が困難な状況となった.このため,開発中の測定手法をオンラインで実施できる手法へ拡張した.オンライン対応と合わせて,学習者がショートケース内のどのような誤りに気づけるかを測定する手法を開発し,ビジネススクールの学生を対象とした評価実験を行った.実験結果から学習者の特性(学習者の業務区分,業務経験年数)に応じて学習者が気づける情報の種類が変わることが確認された.本実験により,本手法が学習者の現在の知識活用傾向を測定できる可能性を示すことができた.これらの結果をまとめ,国際会議に投稿する予定である. なお,現状,テキストベースのケースでは抽出しにくい学習者の特性が存在する.そのため,上記実験と並行して,マンガケースの導入を検討し,この課題の解決を図っている. 今後は,開発した手法を学習者の現在の知識保有状態を推定する手法へ拡張していく予定である.また,実験を重ね手法の精度を向上も目標とする.ビジネススクールにおける研修内容もおおむね好評であり,引き続きの実施を求められている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス蔓延の影響を受けて,対面実験からオンライン形式の実験への切り替えへ行った.そのため,想定よりも遅れが生じた. オンライン形式への切り替えが完了したため,次年度には計画が完了をする見込みである.
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスへの対応を踏まえ,オンラインで実施できる形態の教材開発を行った.その教材にて実験を行う予定である.
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス蔓延の影響を受けて,実験実施,研究発表が行えない状況であった. 次年度はオンライン対応化を行い,その費用に充てる予定である.
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