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2018 Fiscal Year Research-status Report

国際教育協力における授業アーカイブを活用した授業研究継承モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 18K13245
Research InstitutionMeisei University

Principal Investigator

今野 貴之  明星大学, 教育学部, 准教授 (70632602)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords教育工学 / 授業研究 / 教師教育 / 授業アーカイブ / 国際教育協力 / SDGs
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、国際教育協力のひとつとして、授業アーカイブを活用し、教育方法・技術が現地の教師に継承される授業研究モデルを開発することである。
2018年は以下の2つを進めた。ひとつは、授業技術の継承の問題と授業アーカイブを用いた課題を検討し、途上国の教師の授業改善の軌跡を「学校の知見」として記録するための2つの要因を整理した。もうひとつは、研究協力校であるニランジャナ学校で授業アーカイブを用いた授業研究を円滑におこなうための参加型ワークショップを実施し、今後の実践の準備を進めた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度は先行研究の整理と、実践のための準備である。
先行研究の整理である。授業技術の継承の問題と授業アーカイブを用いた課題を検討し、途上国の教師の授業改善の軌跡を「学校の知見」として記録するための2つの要因を整理した。授業研究同様に映像や写真を用いた授業アーカイブが途上国でどのようなプロセスで受け入れられ実施されていくのか、また、それを用いた授業改善の要因に関する研究事例は少ない。そこで、まず、記録方法を整理した。途上国の学校を取り巻く状況は先進国のそれとは大きく異なり、電気やICTのインフラが整っているわけではない。そのような中でどのような記録をとることが、「学校の知見」となるのかを、途上国のインフラ状況に合わせた記録方法を整理した。次に、そもそもの授業研究で議論される内容整理をした。授業研究の進め方や議論の内容は、それぞれの国の教育現場の社会文化的な文脈に依存する。たとえば教育方法・技術や子どもの状況把握、教材開発と評価、教科書の使い方などがあり、それによって授業者および授業を観察する教師の着眼点が異なる。そのため、授業研究における教師の知見を記録する授業アーカイブの方法や内容を整理した。
実践のための準備は、研究協力校であるニランジャナ学校で授業アーカイブを用いた授業研究を円滑におこなうための参加型ワークショップを実施した。インフラが十分にない場合でも可能なような記録方法を検討し、それを用いた授業研究の方法を経験した。それをもちいた年間の授業研究の計画を立てた。

Strategy for Future Research Activity

今後は、管理職への連絡や、SNSを介した授業研究の状況をモニタリングし、実証研究のデータを収集する。教師や管理職に対して「授業アーカイブを自身への授業に活かすプロセス」「授業アーカイブを用いる際の問題点」を質問の中心とする半構造化インタビューを実施する。同時に文献研究を継続して進めると共に、それらを拡張的学習論の活動システムの枠組みから分析する。

Causes of Carryover

(理由) 2度のインドの授業研究調査の旅費として計上していたが、現地との調整の結果、1度の渡航に変更したためである。
(使用計画) 2019年9月以降に授業研究調査のための旅費として使用を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 国際教育協力における授業技術の継承を目指した授業研究デザイン2018

    • Author(s)
      今野貴之
    • Organizer
      第34回日本教育工学会全国大会講演論文集,pp.725-726

URL: 

Published: 2019-12-27  

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