2023 Fiscal Year Annual Research Report
The Construction of a Curriculum for Creating Advanced Technology Expression Content Aimed at Deepening Understanding and Disseminating Regional Culture
Project/Area Number |
18K13248
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Research Institution | Kanazawa Gakuin University |
Principal Investigator |
吉田 一誠 金沢学院大学, 芸術学部, 准教授 (90585879)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 3DCG / フォトグラメトリ / 映像 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究に関連して実施された、かほく市との協働プロジェクトでは、キャラクターコンテンツをモーションキャプチャを交えての映像化に学生グループが挑んだ。その3DCG化工程でフォトグラメトリ技術を導入したことに着目し、まず、この演出上の有用性について、代表的な映像合成技術の変遷を踏まえた文脈上で、フォトグラメトリ技術が内包し得る概念的側面について考察を進めた。また、プロジェクトに従事する学生グループは、コンテンツ制作の技術面においては一定のレベルにあり、イラストレーション作成に要する画力を基盤とした静止画像合成および動画像(コンピュータグラフィックを用いた2Dアニメーション)作成ができたにも関わらず、キャラクターの動画像表現を作成する技法を選定する際に、不慣れな3DCG とフォトグラメトリ技術の実践を望んだことについても、理由の特定とその理解を試みた。その成果として、フォトグラメトリ技術が映像空間と現実空間の同一性を演出する目的でバーチャルプロダクションに採用されていることを手掛かりとし、コロナ禍であった本プロジェクトの制作当時、市民とキャラクターの着ぐるみが触れ合うイベントの多くが中止となっていたことを背景に、「いままで身近で見て触れ合ってきた普段通りのキャラクター」の存在感を映像に込めて市民のもとへ届けようとしたことで、その映像空間と現実空間を結ぶ役割を担うフォトグラメトリ技術の存在自体が作品の核と成り得た可能性が示唆された。
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