2020 Fiscal Year Research-status Report
葛藤解決における寛容の研究:寛容動機と第三者の役割
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18K13273
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
山口 奈緒美 (高田奈緒美) 東北福祉大学, 教育学部, 講師 (90550179)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 寛容 / 葛藤解決 |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題では、被害者の寛容を高めるために、被害者の寛容を抑制する動機の解明と、それを和らげる第三者の役割の解明に取り組んでいる。2018年度において 寛容を抑制する動機的基盤が明らかになったことを受けて、2019年度は寛容抑制動機を和らげる第三者の役割について2つの研究を行った(研究計画書における「研究2」と「研究3」)。これら2つの研究は、葛藤には直接関連しない第三者であっても被害者の寛容を十分に高めることができること、被害者が感じている不公正感を低減すること が可能なことを示すものであった。こうした結果を受けて、2020年度は投稿論文の執筆を行い、それを現在も継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
個人で行う研究計画はおおむね順調に進展しており、ほぼ予定通り行えた。しかし、新型コロナウイルスの蔓延により、発表が採択されていた国際学会が中止となり、有益なコメントが得られない中での論文執筆となり、やや苦戦している。
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Strategy for Future Research Activity |
本課題で実施された3つの研究について、研究1をまとめた論文と、研究2と3をまとめた論文について執筆、投稿、掲載決定を目指す。
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Causes of Carryover |
発表を希望していた国際学会に採択されたが、コロナ禍によってその学会自体が中止となり、予定していた旅費が不使用となったため。
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