2020 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of clothing in the social contexts: The moderation processes of self-cognition.
Project/Area Number |
18K13282
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Research Institution | Seisen Jogakuin College |
Principal Investigator |
石井 国雄 清泉女学院大学, 人間学部, 准教授 (40705208)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 社会的認知 / 被服認知 / 自己 / ジェンダー・ステレオタイプ / ピンク / 自撮り / 色彩 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度においては最終年度であったが,コロナ禍のため計画していた対面での実験実施は困難な状況となった。男性参加者を対象とした「ピンクの被服が男性の力強さに及ぼす影響」を計画していたが,この実行のためには対面での実験実施が必要であり,断念せざるを得なくなった。そのため,当初計画していた方針を転換し,これまで実施した研究をまとめる作業を行うこととした。 年度の研究実績は以下の通りであった。 1)自撮りと心理的特性の関係性に関する研究 自撮りとジェンダー関連特性などの心理的特性との関連を調べるための実験について,動画解析を実施した。解析の方針としては自撮り時のカメラの向きの測定(顔から見て上向きか下向きか)と,第三者からの写真の評価であり,主観報告との相関を検討した。現在,学術誌での報告に向けた準備中である。 2)これまで被服認知の関連課題として取り組んできた研究業績を論文としてまとめる作業を行った。「ナース服の色が女性看護師に対する印象に及ぼす影響」については 清泉女学院大学人間学部研究紀要の第17号,「集団状況におけるピンクの着衣が自己認知に及ぼす影響」については同紀要の18号に掲載された。 3)本研究課題およびその先駆けになった前課題(課題番号:15K17255,ピンク・青の衣服が自動的な社会行動に及ぼす影響とその媒介メカニズムの検討)の成果について書籍化するための作業を行った。2021年5月現在,執筆作業中である。
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Research Products
(3 results)