2021 Fiscal Year Research-status Report
オンライン調査・実験の信頼性に関する研究:同一回答者のデータ比較を通して
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18K13290
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
林 明明 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (90726556)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | オンライン実験 / Online experiment / Web-based experiment / Sustained attention / Simon task / Go-NoGo task |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度では、実験室内外によるオンライン実験課題の比較の行うため、まずはオンライン実験と過去の過去に申請者が実験室内で実施した実験データとの比較を行った。より年齢の影響を検討するため、令和2年度より学生以外の参加者を増やした。またオンライン調査と紙面郵送調査による比較を行うための質問項目の作成を行い、時事問題として新型コロナウイルス感染症やオンラインコミュニケーションについての質問項目を作成するための予備的な調査を行った。Sustained Attention to Response Task(以下、SART)、Visual Simon Task(以下Simon Task) 、Cued Go/No-Go Taskについて、クラウドソーシングサービスを通して男女60名(女性15名、平均年齢35.47歳)がオンライン実験に参加した。実験室内実験の参加者はSARTでは大学生28名(女性9名、平均年齢20.0歳)、Simon TaskおよびCued Go / No-Go Taskは大学生27名(女性8名 平均年齢19.56歳)であった。すべての課題において令和2年度と同様に反応時間がオンライン実験では実験室内実験より有意に長かった。さらにSARTでは、ボタン押しをすべき試行においてボタンを押すことが出来ていなかったミスがオンライン実験において有意に多かったが、参加者の年齢を共変量として統制した場合は有意な差はなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響から進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度ではオンライン調査と紙面郵送調査による比較、および実験室内外によるオンライン実験課題の比較を行う。参加者を年齢層・性差を考慮したセミランダム方式により2群に分け、オンライン条件および紙面(実験室内)条件の順番を入れ替え実施する。調査内容は主観的なBig 5を測定する質問紙を複数用いて、オンライン調査と紙面調査による違いがないかを検討する。調査の質問項目は令和3年度に行った予備調査をもとに作成を行い、また海外の尺度を翻訳し、信頼性・妥当性を検討した後に調査にて使用予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により計画どおりの実施が難しかったため、調査費用および実験費用が次年度へ繰越になった。
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