2023 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of the reliability of data obtained with online methods: comparison of data within participants
Project/Area Number |
18K13290
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
林 明明 国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (90726556)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Web調査 / 郵送調査 / Big 5 / リスクテイキング / 主観的匿名性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、同一回答者内でオンラインによる手法と従来手法を実施し、そのデータの比較を行い、オンライン手法を用いた際のデータの信頼性を検証することを目的とした。 これまでの実験調査では、5因子性格特性(Big 5)を測定するための紙筆版潜在連合テスト(IAT)の作成して同一回答者内で手法間による違いを検討したほか、認知課題についてオンライン実験および実験室実験のデータの比較、回答手法への印象を尋ねた調査、調査に使用するための日本語版尺度の作成などを行った。 令和5年度では、オンライン調査と従来手法の紙面調査の比較を行った。調査会社に登録の20-69歳男女を対象に非対面のWeb調査および郵送紙面調査を実施した。順序効果を統制するため、参加者は年齢と性別を考慮して2群に割り付けられ、それぞれWeb調査および郵送紙面調査の順序を入れ替えた。林(2017)にてBig 5パーソナリティ、リスクテイキング、インターネット依存傾向を測定する尺度についてオンライン回答とオフライン回答の間に差があったことが認められたため、本調査においてもNEO-PI-R (下仲 他, 1999)、General Risk Propensity Scale(GRiPS)(林, 2023)、 Problematic Internet Use Questionnaire(林, 2016)、およびそれぞれの調査方法に対する印象や主観的匿名性に関する項目を含めて調査を行った。277名が2回の調査に回答した。さらに、昨年度の研究において信頼性および妥当性を検討した日本語版GRiPSについて、リスクテイキングおよび衝動性を測定するPC課題であるAutomatic Balloon Analogue Risk Task(Pleskac et al., 2008)を実施し(n=50)、日本語版GRiPSの妥当性を引き続き検証した。
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