2019 Fiscal Year Research-status Report
障害のある子どもに対する保護者等の付き添いの実態と差別
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18K13296
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
栗田 季佳 三重大学, 教育学部, 准教授 (90727942)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 付き添い / 障害 / 構築主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度行ったことは(1)昨年度の保護者らのインタビューの分析,論文執筆(2)付き添いに関する障害のある当事者へのインタビューであった。 (1)に関しては,インタビューやいただいた資料をもとに,障害のある者への付き添いをどのように問題化するかを検討した。分析の視座を定めるために文献を収集し,2019年度内に一定の方向性を固めた。2020年度も関連文献を調べながら執筆を継続する。 (2)に関しては,何人かの方に依頼し,当時の経験をお話しいただいた。保護者らとは異なる視点で付き添いを捉えており,通常学校に保護者らが付き添うことによる障害のある子どもの学校生活は,いくつか障害のない子どもや付き添われていない障害のある子どものそれと異なる点がいくつか示唆された。また,付き添いを経験している当事者の捉え方は当時と現在でも異なっていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度は付き添いに関して,障害のある当事者にインタビューを実施するとともに,昨年度の資料やインタビューを分析して,研究成果の執筆を行う予定であった。インタビューについては何人かの方に貴重なお話を聞かせていただいたが,もう少し人数を集め,様々な経験について伺う必要があると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は当事者のインタビュー参加者をさらに募ること,昨年度のインタビューを分析すること,また付き添いを周囲がどのように認識しているかについて質問紙調査を行うことを予定している。前者に関しては,知人や団体を通して,スノーボール方式で協力者を募ることを考えている。
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Causes of Carryover |
2019度インタビュー参加者をなかなか集めることができなかったため,2020年度への実施を見込んで持ち越しを考えた。
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Research Products
(3 results)