2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of screening tool for visualizing unmeasured DV in pregnant women using information during pregnancy
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18K13318
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
土井 理美 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, プロジェクト助教 (40778982)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 妊娠期DV / 妊娠届 / IPVPI-R |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者を中心とした研究グループは、妊娠届出書から得られた情報を用いて妊娠期DVを予測するスクリーニングツールであるIntimate Partner Violence during Pregnancy Instrument (IPVPI)の精度をより高めるために、妊娠訪問支援中の情報を加えてIntimate Partner Violence during Pregnancy Instrument Revised(IPVPI-R)の開発に向けてデータ収集を現在行ってきた。IPVPIと異なり、IPVPI-Rの開発には、妊娠届出書から得られた情報だけではなく、妊婦訪問支援から得られた情報を用いる。これらの情報はリアルデータであるため、足立区の妊産婦支援係の保健師との間で、データクリーニングに伴う確認が多く発生した。 前年度は2018年度のデータの一部を足立区より個人情報が特定されない形で受け取った。今年度は2019年度のデータを受け取り、解析可能な状態にデータクリーニングを行った。これらのデータを用いてIPVPI-Rを開発し、妊娠期DVを予測するアルゴリズムは研究グループの代表である藤原武男教授により現在特許申請に向けた手続きを進めている。特許申請中のため具体的な項目は公表できないが、IPVPI-Rは非常に高い感度および特異度を有しており、妊娠期DVを予測するスクリーニングツールとして有用であることが明らかとなっている。 また、本研究課題を含む妊産婦のメンタルヘルス支援についてまとめた内容を書籍化した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
足立区より電子化された妊娠期情報およびDVの有無に関するデータを受け取り、Intimate Partner Violence during Pregnancy Instrument Revised(IPVPI-R)の開発に至っている。一方、当初計画には入っていなかった特許取得の手続きが発生したため、学会等での発表や論文執筆は制限されている。
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Strategy for Future Research Activity |
特許取得の時期によってIPVPI-Rを足立区で利用できる時期が異なる。そのため、特許取得後、初回妊婦訪問時にIPVPI-Rを保健師に使用してもらうために、研究グループが開発した保健師支援アプリ「そだつWA」にIPVPI-Rを追加する準備を進める。そのために、アプリ制作会社との打ち合わせを行い、IPVPI-Rが搭載されたアプリの作成を依頼する。特許取得後に、足立区の保健師が使用できるように作業を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で、参加する予定であった打ち合わせや学会などが中止となったため、当該年度内には使用しなかった。次年度に持ち越された打ち合わせなども多くあるため、その際の出張費用として使用する予定である。
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