2023 Fiscal Year Research-status Report
Toritsukuroi response in people with Alzheimer's disease: Why and how do they pretend to know the correct answer during administration of neuropsychological tests in order to keep up appearances?
Project/Area Number |
18K13324
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
松下 正輝 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (30615935)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 取り繕い反応 / アルツハイマー病 / 症候学 / 軽度認知機能障害 / 神経心理検査 / 認知症 |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症の人において、認知機能の低下により社会生活上、様々な困難が生じているにもかかわらず、置かれた状況や相手の話に合わせて忘れたことを覚えているかのように振る舞う態度がしばしばみられます。このようなコミュニケーションの様式を取り繕い反応という。 取り繕い反応は、認知症の初期段階の特徴的なサインとされているものの、実証的な研究が乏しく、十分な検証が行われているとは言いがたい。 本研究では、取り繕い反応に関連し実証的なデータに基づき取り繕い反応に関連する要因や神経基盤について分析し、認知症予防や早期発見に役立てることを目指している。 これまで、取り繕い反応と認知機能や認知症に伴う行動心理症状との関連を検討し、アルツハイマー病の方においては、MMSEの得点の著しい低下や、「抑うつ」、「脱抑制」、「興奮」の症状が強くが見られる場合に取り繕い反応が生じにくいことが明らかになった。 今後、多変量解析により詳細に分析を行い、結果をまとめ成果報告を行うこととする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度、結果をまとめ成果報告を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
取り繕い反応の生起に関する要因について多変量解析により分析を行い成果報告を行う。
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Causes of Carryover |
研究遂行に若干の遅れが生じたため、成果報告が行えず次年度分として請求することとなった。
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