2022 Fiscal Year Annual Research Report
Pavlovian-based neurofeedback enhances meta-awareness of mind-wandering
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18K13332
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Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
川島 一朔 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所, 研究員 (90773292)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | マインドワンダリング / メタ解析 / システマティックレビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画の成果について、論文を国際誌に掲載した。また、これについて二箇所においてプレスリリースを行なった。プレスリリースについて複数のメディアから取材を受け、英国にて第2位の発行部数を誇るDaily Mailのオンライン版に記事が掲載された。さらに、米国第5位の部数を発行するNew York Postの電子版にも同様に記事掲載がなされた。そのほか、日本認知療法・認知行動療法学会第22回大会および日本心理医療諸学会連合(UPM)第34回大会にて行われたシンポジウムで、同成果が発表された。 本研究計画の成果として、マインドワンダリングに気がつく能力を高める新しいトレーニング技法が開発された。今後の研究目標として、このトレーニング効果を日常生活中へ般化させることが挙げられる。そこで、日常生活中におけるマインドワンダリングに関しての評価手法として、Ecological Momentary Assessment(EMA)と呼ばれる手法に注目した。この手法は、被験者に通常の日常生活を送らせ、そのうちランダムなタイミングで、その瞬間の状態について報告を求めるものである。EMAを実施するためには、一日に送る質問の数 (サンプリング数) など、いくつかの実験パラメータを設定する必要がある。しかし、先行研究で用いられる実験パラメータは統一化されておらず、それをまとめた研究もない。また、実験パラメータの違いが、注意散漫状態の報告に影響を及ぼす可能性についても調べられていない。そこで、先行研究において用いられたパラメータの代表値を調査するとともに、結果へバイアスを及ぼす可能性のある実験デザインを調査することを目的とした。これを達成するため、EMAによる注意散漫研究を系統的に収集し、レビューとメタ解析を行った。
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