2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of the treatment for depression targeting overgeneralized autobiographical memory
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18K13344
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
松本 昇 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (60813863)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自伝的記憶 / 抑うつ / 反すう / エピソード的未来思考 / 不安 / 心配 / 先延ばし |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、抑うつの効果的、効率的な治療を目指し、自伝的記憶の概括化をターゲットとした介入手法を洗練することを目的としている。2019年度は、大学生7名を対象として、新たに作成した介入プロトコルの効果測定を行った。この介入プロトコルは自伝的記憶の概括化とともにエピソード的未来思考をターゲットとしており、「メンタルタイムトラベルトレーニング(mental time travel training: MTTT)と名付けられた。 多層ベースラインデザインによる介入の結果、介入前から介入後にかけて自伝的記憶の概括化は改善し、また、抑うつ得点にも大幅な低下がみられた。抑うつ得点の低下は3ヶ月後のフォローアップ時にも持続していた。今後は、自伝的記憶の具体性トレーニングおよびメンタルタイムトラベルトレーニングの有効性の比較および認知行動療法パッケージとの融合を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロトコルの開発が終了し、臨床試験の開始、そして効果の確認を行うことができた。これらの理由から、本課題は順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度までに得られた結果をふまえて、大学生を対象としたランダム化比較試験(RCT)および大うつ病患者群を対象とした多層ベースラインデザインによる介入に進む予定である。これらの研究を「自伝的記憶の具体性トレーニング」および「メンタルタイムトラベルトレーニング」の双方で行うこととし、自伝的記憶の概括化に関する介入に、エピソード的未来思考に関する介入を加えることの有用性について議論する予定である。
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Research Products
(8 results)