2019 Fiscal Year Research-status Report
Tensor categories and subfactors
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18K13424
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
荒野 悠輝 京都大学, 理学研究科, 助教 (40805222)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | テンソル圏 / 部分因子環 / 量子群 |
Outline of Annual Research Achievements |
量子群の群環のUCTについて考察した.とくに,量子群がBaum-Connesを満たすときそのC*-群環がUCTを満たすこと,そしてBaum--Connesを満たし,かつtorsion-freeなときには,UCTが接合積で保たれることを示した.このために,10月にドイツのOberwolfachで行われたMini-Workshop: Operator Algebraic Quantum Groupsに参加し,参加者らと研究討議を行い,またこの発表を行った. III型部分因子環の不変量として,W*-マルチテンソル圏およびその上の群作用を導入し,これについて考察した.とくに,測度付きC*-2-圏という概念を導入し,これがW*-マルチテンソル圏と等価であることを用いて,実数群作用つきのW*-マルチテンソル圏の断面を定義した.このために,ドイツのOberwolfachで行われたSubfactors and Applicationsや韓国で行われたKorean Operator Algebra Seminarに参加し,参加者らと研究討議を行うとともに,C*-環へのフュージョン圏のRokhlin作用についての結果について発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
III型部分因子環の分類において,W*-マルチテンソル圏について考察されるのは初めてのことであり,また,C*-2-圏というアイデアを経由することにより,様々な概念がより自然に,かつ簡明に理解できることがわかったから.
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Strategy for Future Research Activity |
W*-マルチテンソル圏の性質,とくに従順性や作用のRokhlin性などについて考察し,III型部分因子環の分類を目指す.
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