2018 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of Bose-Einstein condensation of triplet exciton in cobaltites
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18K13493
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池田 暁彦 東京大学, 物性研究所, 助教 (90707663)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | コバルト酸化物 / 励起子凝縮 / スピンクロスオーバー / 磁歪 / ファイバーブラッググレーティング / 超強磁場 / 電磁濃縮法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では研究代表者が2016年に発見したコバルト酸化物LaCoO3の超強磁場相の起源を解明することを目的としている。特にその起源として提案されている三重項励起子凝縮状態の可能性に着眼し、マクロスコピックな磁化・磁歪計測と、微視的な電子スピン共鳴などを計画している。2018年度には2013年度末から参加していた物性研1000テスラ計画において1200テスラ発生についに成功しこれを報告した。早速500テスラまでのコバルト酸化物LaCoO3の磁歪計測を行った。このとき用いた装置は自作し2017年に報告したものである。この装置の妥当性を検証するための実験も多数行った。この結果も順次論文公開されつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
まず新規電磁濃縮法装置の整備完了により、基盤環境である1000テスラの発生に成功したこと、さらにさっそく500テスラまでの独自手法による磁歪計測に成功したことがあげられる。500テスラまでの磁歪データには衝撃波振動が載ることがわかったので、この解決が次年度の目標であるが、進捗としては順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は500テスラまでの実験を頻繁に行えるように、簡易的電磁濃縮法の整備を行う。これにより、磁歪計測が成功する条件を抽出する。また、微視的プローブESRによる実験をドレスデン強磁場施設で行う。
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Causes of Carryover |
旅費が想定よりも低額ですんだため、少額の余剰額が生じた。これは次年度の旅費計画に計上する。
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Research Products
(6 results)