2018 Fiscal Year Research-status Report
Revealing the close environment of supermassive black holes using the moon
Project/Area Number |
18K13584
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
市川 幸平 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (40756293)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 食 / 干渉効果 / 活動銀河核 / 月 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究の基礎となる、月とターゲットの食が起こすライトカーブシミュレーションを共同研究者と行った。まずは共同研究者が所有する大量の星のライトカーブデータに対して、太陽系外天体が起こす食によって引き起こされるライトカーブフィッティングから、この食が起こす干渉効果がターゲット天体のサイズを図るのに適することを示すことができた。その初期成果はNature Astronomyに論文として掲載された。今後はこれを我々の次のターゲットである月が起こす食の干渉効果に適用する。その際にはある程度のコードの更新が必要であり、食を起こすある程度明るい月が、背景の暗い天体を通り掩蔽を起こす際にどのようなライトカーブになるかは、背景光源の光度に大きく依存するため、実際にターゲットの典型的なS/Nの範囲でシミュレーションを行い、8mクラス望遠鏡で観測が可能化を吟味する。実際ターゲット天体である近傍のX線選択された活動銀河核については多波長フォローアップが継続中であり、多波長から得られた各天体の特徴は次々とまとめられている。特に赤外線の特徴については理解が進み、X線の観測から実際思われていたよりも、活動銀河核はあまりダストで覆われておらず、しかもそのダストの埋もれ具合は、活動銀河核中心の光度によって変化しないことがわかってきた (Ichikawa et al. 2019a)。また、一部は興味深いことに星生成が弱いにもかかわらず、中心の超巨大ブラックホールへの降着が活発な天体が存在することがわかっており、このようなターゲットのダスト分布を解明することを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本来であれば、今年度の終わりまでに月の掩蔽効果のライトカーブのモデルの構築まで目指す予定だったが、そこまでの実現はできなかった。その一方で、初期成果の星とカイパーベルト天体の掩蔽効果についてはすでに取得していた大量のデータセットに対して適用できたため、一定の初期成果を出すことはできた。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは月とターゲット天体の掩蔽のライトカーブのモデルを構築することを目指す。現在ターゲット天体の特徴は多波長フォローアップ観測から随時手に入っているため、ターゲット天体の物理情報はフォローアップ観測が終わり次第準備論文としてまとめていく。
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Causes of Carryover |
研究計画ではより定期的に共同研究者がいる国立天文台および京都大学に行く予定だったが、共同研究者とのスケジュールが合わず、その間はスカイプ等の議論で対応することになった。2019年度はより詳細なスケジューリングを行い、2018年度の遅れを取り戻すため、face-to-faceの機会を増やしライトカーブモデルコードの完成を目指す。
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Research Products
(26 results)
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[Journal Article] The Emission and Distribution of Dust of the Torus of NGC 10682018
Author(s)
Lopez-Rodriguez Enrique、Fuller Lindsay、Alonso-Herrero Almudena、Efstathiou Andreas、Ichikawa Kohei、Levenson Nancy A.、Packham Chris、Radomski James、Almeida Cristina Ramos、Benford Dominic J.、Berthoud Marc、Hamilton Ryan、Harper Doyal、Kov?vcs Attila、Santos Fabio P.、Staguhn J.、Herter Terry
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Journal Title
The Astrophysical Journal
Volume: 859
Pages: 99~99
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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