2020 Fiscal Year Annual Research Report
Does radon concentration in the air respond to earthquake occurrence?: Examination from simultaneous radon measurements in the air and ground
Project/Area Number |
18K13620
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大森 康孝 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70637602)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ラドン / フラックス / 土壌 / 大気 / 気象 / 地震 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、前年度に引き続き土中ラドン、大気ラドンおよびラドン・フラックスのモニタリングを進め、三者の相互関係性について明らかにするとともに、地殻変動(地震や潮汐)とラドン濃度変動との関係性を調べた。 大気ラドンは大気の熱的(不)安定性に起因する典型的な日変動を示した。季節変動では、広域大気輸送に起因する変動が認められた。ラドン・フラックスは、夏に高くなり冬に低くなる季節変動を示した。日変動は概ね認められなかったが、夏季の限られた期間で夜間に増加し昼間に減少する日変動が認められた。この期間は土壌温度が気温よりも高い傾向にあったことから、日変動は対流に起因すると考えられた。土壌ラドンは、明確な日変動や季節変動を示さなかった。土壌ラドン変動の主な支配因子は、降雨とその後の雨水の浸透・蒸発による土壌水分の変動であった。 大気ラドンとラドン・フラックスの関係について、日最低値の間では相関を認めなかった。他方、大気ラドンの日変動の振幅とラドン・フラックスの間では正の相関が認められた。これは、大気安定層の形成により、観測サイト近傍で生成されたラドンが大気ラドンに寄与する割合が増大したことを示唆する。また、土壌ラドンとラドン・フラックスの関係は、ラドン・フラックスが高い時期と土壌ラドン濃度が低い時期が概ね一致した。このことは、土壌ラドン濃度がラドン・フラックスに対して受動的に変動することを示唆する。 ラドン濃度変動と地殻変動との関係性について、ラドン変動に潮汐と関係する周期を認めなかった。また、観測サイト近傍で震度1以上(最大震度5弱)を観測した地震が97個発生したが、それらとラドン変動との明確な関係性は認められなかった。
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Research Products
(4 results)