2020 Fiscal Year Research-status Report
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18K13890
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
権藤 智之 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (50608396)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 高層建築 / 施工 / 日本 / 戦後 / 工程 / 職人 / 構法 / 建築生産 |
Outline of Annual Research Achievements |
高層建築の資料収集・整理を行った。特に高層建築の施工写真に着目し、20事例ほどの施工写真を選定し、これについて各和文1000字程度の説明をつけ、英訳も行った。これを公開するためのウェブサイトを構築した(30事例ほどたまれば公開予定)。これによって施工技術の発展や面白さががビジュアルに理解でき、日本の独自な技術発展について海外にも発信できると考えている。 高層建築施工における揚重技術の発展について査読付き英語論文誌に論文が掲載された。主として2000年以降の専門揚重業者について取り上げているが、1960年代の初期の高層建築から現在までの特徴的な高層建築施工の事例についても解説している。また、我が国初の本格的超高層建築とされる霞が関ビルディングの施工の特徴について、国際会議に投稿し採用された(2021年7月発表予定)。ここでは工期短縮の工夫について主にまとめている。 資料調査では特に建設会社の社内誌などを入手し、そこから施工に関する記述や図版等を収集している。これまでに分析を行った雑誌等の分析と合わせて、コロナ禍がある程度収束すれば施工現場担当者OBなどへのインタビューも実施したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
ウェブサイトの構築を進めており、成果公開の目処がたった。また査読付き英語論文誌や国際会議において国際的な情報発信も行っている。一方、当初予定していたインタビューはコロナの影響もあって進められていない。
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Strategy for Future Research Activity |
上記のように、当初予定していたインタビューはコロナの影響もあって進められておらず、資料調査のみでも成果が得られるように、資料収集の範囲を広げて調査を行いたい。
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