2021 Fiscal Year Research-status Report
Comprehensive Research of the Citizen's Gardens on the Cities in Southern Europe and Diffusion towards Japanese Cities
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18K13893
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
佐倉 弘祐 信州大学, 学術研究院工学系, 助教 (90757220)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | SDGs / コミュニティガーデン |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画に反して国外での研究結果が十分ではないため、国内での実戦と事例調査を充実させて、最終年度に予定していた海外研究協力者、国内研究協力者による国際シンポジウムに、日本での取り組みを加えることとした。 国内での実戦として2016年から行ってきた「まち畑プロジェクト」が、ある程度形になってきたこともあり、複数のコンペに応募し、信州SDGsアワード2021長野県知事賞を受賞した。更に大学SDGsACTION!!AWARDS2022自治体(鹿児島県瀬戸内町)賞も受賞することができた。科研費申請当初は、都市計画的視点での市民ガーデンの分析を検討していたが、SDGsという社会課題解決と市民ガーデンが繋がり得るという気づきを得られた。 国内の事例調査では、2021年12月10日から15日まで東京都、千葉県、兵庫県、大阪府のコミュニティガーデンを調査し、その調査結果を整理・分析して論文投稿した(佐倉弘祐、磯部聖太、鈴木悠、コミュニティガーデンの空間デザインの決定要因に関する研究、公益社団法人日本都市計画学会都市計画報告集、No.20、pp.434-437、2022.2)。南欧市民ガーデンと比較して、日本のコミュニティガーデン(本研究のコミュニティガーデンと同義)は、周囲の環境を考慮した空間が計画されていることを明らかとした。 上記の国内研究を反映させて、来年度開催予定の国際シンポジウムを充実したものにしてきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
国際シンポジウムに日本の事例研究も加えることとしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
延長させる最終年度には、海外研究協力者、国内研究協力者によるオンラインでの国際シンポジウムを開催する。シンポジウムの内容には、日本での事例研究とコロナ下での市民ガーデンの動向を加えたいと考えている。今年度までの研究成果にシンポジウムでの発表内容を加えた成果物の出版も予定している。
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Causes of Carryover |
国際シンポジウムを充実した内容にするため、来年度に繰り越すこととした。シンポジウムのオンライン環境整備、国内外のゲストスピーカーへの謝金、成果物の出版費として使用する。
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Research Products
(3 results)