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2022 Fiscal Year Research-status Report

自治体の住環境の保全に向けた協議型の都市計画

Research Project

Project/Area Number 18K13894
Research InstitutionKyoto Tachibana University

Principal Investigator

山岸 達矢  京都橘大学, 経済学部, 准教授 (30783550)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2024-03-31
KeywordsGLS銀行 / 市民事業 / ドイツ / ライプツィヒ市 / 自律的な資金調達 / 共同所有 / 社会住宅 / 手頃な賃料
Outline of Annual Research Achievements

ドイツで展開されるハウスプロジェクトの自律的な資金調達の現状について把握した。そのために、社会的銀行のハウスプロジェクトに対する融資の実態に着目し、社会的銀行が、大手銀行では行われない融資をどのようにして実施しているかついて分析した。その結果、社会的銀行が融資対象となる事業に社会貢献の側面があると評価した場合は、実現に向けて融資対象者からの相談に積極的に応じていることが分かった。また、融資の受け手が社会的銀行から融資を受ける利点については、ハウスプロジェクトの会計資料と聞き取り調査の結果に基づいて、個人間の融資と社会的銀行から受ける融資との相違点から考察した。ハウスプロジェクトの自律的な資金調達が、行政との対等な関係を構築可能にしていることが分かった。この分析結果とこれまでの研究成果については、地域社会学会年報35に掲載の論文にまとめた。
今後は、ハウスプロジェクトの個人、地域社会、都市政策に対して与える影響を検証していく。特に、ハウスプロジェクトによって単なる手頃な住居が提供されるだけでなく地域社会へ波及効果がもたらされることの政策的な意味について、当事者の方針と政策的な意図との接点に注意しながら考察する。その際に、市民によるハウスプロジェクトを事業として確立し進めることを容易にする、全国ネットワーク組織の役割にも着目する。また、地域社会への波及効果について考察する際に、ハウスプロジェクト内に形成される市民活動の拠点が地域社会へ与える影響についても着目していく。さらに、ドイツのハウスプロジェクトと他の国で展開されるコミュニティ・ランド・トラストとの比較研究から、日本の都市政策に与える示唆について分析する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍の影響により、予定していた国内外のフィールドワークや聞き取り調査が一部実施困難になったため、作業がやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、国内外で都市政策に影響を与える官民の取り組み事例の比較研究を続ける。

Causes of Carryover

コロナ禍の影響により、予定していた国内外のフィールドワークや聞き取り調査が一部実施困難になったため、作業がやや遅れている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 都市住環境の再生における市民事業と社会的銀行の役割 ―ドイツ・ライプツィヒ市のハウスプロジェクトとGLS銀行の取り組みより―2023

    • Author(s)
      山岸達矢
    • Journal Title

      地域社会学会年報

      Volume: 35 Pages: 64ー78

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2023-12-25  

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