2018 Fiscal Year Research-status Report
CO2緩和反応モデル検証のための中赤外レーザー吸収分光法による温度分布計測
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18K13930
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Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
野村 哲史 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 航空技術部門, 研究開発員 (80709361)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | レーザー吸収分光 / 膨張波管 / CO2温度計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
火星大気圏突入環境を模擬した二酸化炭素高速気流中にレーザー吸収分光法を適用し、その温度計測を実施した.まず、計測に適した波長帯の選定、それに応じた機器選定を実施し、計測システムを構築した.次に、室温ガスの計測により、その基本性能を確認した.また、レーザー波長掃引時の電流値と波長との相関関係についても、室温ガス計測のより明らかにした.その後、膨張波管における二酸化炭素気流に適用し、自由流の温度計測を完了した.特に、膨張波管への適用に際しては、気流の自発光に由来するノイズを低く抑えることに留意し、信号比の改善を試みた.温度の時間履歴を得ることで、膨張波管の試験気流到達から膨張波の到達による温度上昇までをとらえることに成功した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り、自由流(一様流れ場)の温度計測を完了したため.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、温度分布が存在する、模型周りの流れ場などに本計測法を適用する.
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Causes of Carryover |
購入予定品の変更のために生じた.翌年度では、計測に必要な消耗品の購入に充てる予定.
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