2020 Fiscal Year Annual Research Report
Improvement of visibility by dynamic control of expressway tunnel lighting and establishment of total revealing power
Project/Area Number |
18K13959
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
池田 善久 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (00735318)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | トンネル照明 / 落下物視認性 / VR |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究成果の概要:3年目の研究計画である、落下物視認性に対する被験者の移動速度依存性を明らかにするため、視認性評価用の1/24スケール高速道路トンネル模型を作製する。計画では1/1スケールに換算した距離で、トンネル入り口までの区間100mを走行し、トンネル入り口から100mの位置まで時速80kmで走行し、トンネル入口から200m先の落下物の視認性評価を実施する。トンネルの総延長は300mとして、落下物の設置位置から後100mの路面が落下物の背景となるように設計した。昨年度静止状態で評価したVRについて、観測地点から100mの位置に設置した落下物を視認可能か評価を行った。結果はHMDの解像度不足により落下物の視認が困難であることが判明した。そのため、新たに視覚解像度が高い(60PPD/3000PPI)HMDを入手し、評価準備を行った。しかしコロナ禍の影響により、実験用模型の作製に時間を要したこと、またVR技術を被験者移動時の落下物視認性評価に用いるための評価実験が思うように進められなかったことの2つの理由により、被験者移動時の視認性評価は実施することが出来なかった。予備実験として、VR180カメラ搭載のRC車両をトンネル無しの高速道路模型上を走行させ、VRで疑似走行体験可能であること確認した。また走行中のVR映像より、200m先の落下物まで視認可能であることを確認した。以上の結果より、高速道路走行時の落下物視認性の評価が可能な評価システムを構築した。
2.対外発表:国内学会2件 3.受賞その他:照明学会 照明学会論文賞受賞(2020年)
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Research Products
(2 results)