2020 Fiscal Year Research-status Report
BRAIN: Borderless Radar Information Networking over South and Southeast Asia
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18K13976
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Research Institution | National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention |
Principal Investigator |
上米良 秀行 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部門, 特別研究員 (50470125)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 南アジア / 東南アジア / レーダー / データベース / 防災 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、南・東南アジアの七か国(バングラデシュ、カンボジア、インド、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム)の気象水文機関が配備・運用している既存の気象レーダー群を結集して、熱帯低気圧を視野内におさめることのできる「国境なき広域観測網」を構築するための基盤データベースを整備することである。 昨年度までに、各国のレーダー網の配備、運用、データ保管状況の調査を進めて、対象各国を網羅するレーダーの目録を作成した。また、レーダーデータの見本を各国から収集しながら、データベースの要素技術として欠かせないデータ形式変換・品質管理技術の開発を進めた。 今年度は、昨年度までに収集した見本データをもとに、引き続き要素技術の開発に取り組み、データベースの一応の完成までたどり着いた。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の問題があり、対象各国を訪問することができず、見本データの収集が不完全であるため、データベースおよびその要素技術は対象各国すべてのレーダーに対応したものとはなっていない。この点が本研究における残された課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、昨年度までに各国から収集したレーダーデータの見本をもとに、引き続き要素技術の開発に取り組み、データベースの一応の完成までたどり着いた。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の問題があり、対象各国を訪問することができず、見本データの収集が不完全であるため、データベースおよびその要素技術は対象各国すべてのレーダーに対応したものとはなっていない。この点が本研究における残された課題である。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の問題により、来年度も引き続き、インドをはじめとする対象各国を訪問することは困難であると予想されるが、各国との連絡をより密にし、日本に居ながらも協力関係を強化することにより、必要な情報やデータの収集を継続する。また、データベースを試験的に運用しながら、そのなかで、不具合の有無を確認し、不具合があれば適宜修正し、データベースの中身をみがいてゆく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の問題があり、予定していた対象各国の気象水文機関の訪問を中止した。次年度においては、上述の感染症問題の状況をみながら、必要な情報やデータの収集を継続し、データベースを試験的に運用しながら、その中身をみがいてゆく。
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