2019 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of single crystalline oxide sheet
Project/Area Number |
18K14122
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
片山 司 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (50784617)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 酸化物エレクトロニクス / フレキシブルシート / 強誘電 |
Outline of Annual Research Achievements |
金属酸化物は強誘電や光触媒など多種多様な物性を示す。近年、これらの酸化物材料を「高品質・大面積の単結晶酸化物シート」として得ることが可能になった。この合成手法は非常に容易であること、そしてほとんどの酸化物薄膜に適用できることから注目を集めている。本研究では酸化物由来の優れた機能と柔軟性、軽量性を併せ持つ単結晶酸化物シートに注目し、様々な機能性酸化物の単結晶フレキシブルシートの作製を目指した。合成では、まず初めに、単結晶基板上に水溶性のSr3Al2O6膜を作製し、その上に単結晶酸化物膜を作製した。その後、水につけることでSr3Al2O6膜を溶かし、目的物である単結晶酸化物シートを単結晶基板から剥離した。剥離した単結晶フレキシブルシートは水に浮かべ、ガラス上やプラスチック上などに転写することも可能であった。また本研究では高い伝導性を示すSrRuO3単結晶フレキシブルシートや強誘電性を示すBaTiO3単結晶フレキシブルシートの作製に成功した。本研究で開発した手法ではフレキシブルシートを作る際に使用する単結晶基板が再利用可能であることを見出した。
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Research Products
(11 results)