2020 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation for the mechanism of autophagy induced by functional components
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18K14412
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
藤井 俊輔 (藤井俊輔) 長崎国際大学, 公私立大学の部局等, 講師 (10610165)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | オートファジー / モノクローナル抗体 / アルクチゲニン / アルクチイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、これまでに牛蒡子の主要成分であるアルクチイン(AI)アルクチゲニンおよび、そのアグリコンである(AG)が細胞増殖抑制能を有することを示した。そこで、我々は詳細な作用機序解析を目的として、AIおよび、AGに対するモノクローナル抗体(mAb)の作製に着手した。 今年度は、昨年度に引き続きAIおよび、AGに対するmAbを産生するハイブリドーマ細胞の3株(3C10、4H12、15H1)よりmAbを得ることを目的として研究を遂行した。まず、3株(3C10、4H12、15H1)のハイブリドーマ細胞の培養上清を用いて遊離のAG(10 μg/ml)に対する阻害率を精査した結果、それぞれ88.6%、82.6%、80.0%であり、最も高い阻害率を示した株は3C10であり、これ以降の実験に供する有力候補であった。次に、各細胞株を大量培養へと移行し、培養上清をアフィニティカラムで精製することで15H1の細胞株が産生するmAbの獲得に成功した。しかしながら、4H12の細胞株において、培養途中でmAbの産生能が何らかの理由で消失した。また、最も高い阻害率を示した3C10においては、後述する2つの問題が生じた。①mAbの産生量が極めて少ないこと、②精製後、バッファーに由来する塩類を取り除く透析の過程において、高い凝集性を示すというmAbの物性が問題となり、3C10株が産生するmAbの獲得が難航した。そこで、再度3C10株のクローニングを実施したところ、単クローン化が不十分で、複数の細胞が混在している可能性が見いだされた。そのため、①の問題点を解決すべく、3回のクローニングを実施し、安定したmAbを産生するハイブリドーマ細胞株の樹立に成功した。今後は、mAbの精製を急ぐとともに、本mAbを用いたアッセイ系の確立と確立した手法を用いた作用機序解析への応用を進めていく予定である。
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[Presentation] Development of magnetic particles-based enzyme immunoassay for the detection of kwakhurin in Pueraria candollei.2020
Author(s)
S. Sakamoto, R. Eto, P. Nuntawong, G. Yusakul, T. Juengwatanatrakul, W. Putalun, S. Fujii, H. Tanaka, S. Morimoto
Organizer
3rd International Conference on Traditional Medicine, Phytochemistry and Medicinal Plants (TMedPM-2020, Online Meeting.)
Int'l Joint Research
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