2021 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between vascular bundle at panicle neck internode and ripening ability of near-isogenic lines introgressed with genes for increasing spikelet number in rice
Project/Area Number |
18K14453
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
菊田 真由実 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 助教 (20788418)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | イネ / NERICA / 登熟歩合 / 準同質遺伝子系統 |
Outline of Annual Research Achievements |
1穂籾数増加遺伝子(Gn1aおよびWFP)を導入した系統では,1穂籾数は顕著に増加するものの登熟歩合の低下により,収量への貢献度が低いことが課題となっている. 本年度は,NERICA1に異なる1穂籾数増加機構を持つGn1aおよびWFPを導入した準同質遺伝子系統(NIL-Gn1a,NIL-WFP,NIL-Gn1a+WFP)と親品種であるNERICA1を供試し,昨年度に延期した国内試験を実施した.昨年度までに得られた結果では,系統間で穂首維管束形態に違いが見られたが,登熟歩合に良否との間に明確な関係が見られなかったため,本年度はNERICA1に加え,IRAT109にGn1aおよびWFPを導入した準同質遺伝子系統を供試し,穂首維管束形態や着粒籾数や着粒位置との関係について解析を試みた. また,異なる環境条件が遺伝子発現とその関連形質への影響について調査するために,国内試験と同じ品種/系統を用いて,昨年度に引き続き,ケニア3か所の地域(ムエア,アルーペ,ムトゥワパ)において栽培試験を実施した。実施した2か年のデータを用いて,環境要因の影響について解析を行った結果,本研究で用いた遺伝子導入系統においては,日射量の違いが,1次枝梗数および登塾歩合に関与することが示唆された.
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