2019 Fiscal Year Research-status Report
「農と食の地域自給圏」に関する農村社会開発手法の研究-「最も美しい村」の日仏比較
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18K14538
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
藤本 穣彦 静岡大学, 農学部, 准教授 (90555575)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 農村計画 / 地域資源 / 農と食の地域自給圏 / 最も美しい村 / 比較 / 農食連携 / 地域経済 / 循環システム |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究では、「フランスの最も美しい村」連合について、設立の経緯、加盟町村の拡大プロセス、加盟村の評価・格付け方法と基準に関する質的資料 (フランス及び日本の連合事務局内に保管されていた会議資料や議事録、新聞記事等)を収集し、データ化した。合わせてフランス連合の事務局メンバーに行なったインタビュー結果を分析した。これらの質的データからフランス連合の農村計画手法の評価項目・基準を分析すると共に、具体の村との学習・マネジメントプロセスについて分析した。その過程で国際連合への正式加盟を準備中のドイツ東部・ザクセン州の最も美しい村連合メンバーともネットワークし、比較対象の視点を欧州内で複眼化することができた。以上の研究成果を中間的に取りまとめ、国際会議17th APU-Asia Pacific Conferenceの企画セッション(立命館アジア太平洋大学)や、Roorkee Water Conclave(インド・インド工科大学ルールキー校)やJICA-CTUプロジェクトのセミナー(ベトナム・カントー大学)等で発表・講演した。このように今年度はフランスを中心にヨーロッパの「最も美しい村」についての質的データ収集に基づく研究を中心にす すめ、国際会議・セミナーでの発表等を通じて、比較研究を深化させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象としていたフランスで最も美し村の農村計画手法について詳細なデータを得ることができ、分析を行えた。比較研究にむけての準備をおおむね整えられたことに加えて、ヨーロッパ内でドイツ東部の最も美しい村連合加盟村との連携にネットワークが拡大したことから、今後の研究の発展にとって重要な進捗を記したといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、最終年度としてこれまでの日・仏比較の研究成果をまとめ、書籍『交流まちづくり(仮)』のチャプター原稿として公刊するほか、学術論文としての投稿を予定している。またヨーロッパ内での地域比較の可能性が拓かれたことから、積極的なフィールドワーク・ネットワーキングを通じて、今後の研究課題の発展(次回科研へのステップアップ・応募)へとつなげる準備をしいきたい。
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[Journal Article] Restoration Channel and Waterfront Community by Effective Utilization of Local Biomass and Bio-waste Resources under the Concept of “the Most Beautiful Village in Japan”: A Case Study of Tan Phu Thanh Village, HauGiang Province in Mekong Delta, Vietnam2020
Author(s)
Tokihiko Fujimoto, Nguyen HuuChiem, Nguyen Van Cong, Nguyen Xuan Loc, Tran Sy Nam, Nguyen Cong Thuan, Nguyen Duy Can, Le Tran Thanh Liem, Ryuji Nakayama, Yusuke Shiratori
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Journal Title
Proceedings of Roorkee Water Conclave 2020
Volume: Paper ID: 53
Pages: 1 - 9
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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