2020 Fiscal Year Research-status Report
An International Comparative Analysis on Agri-food Labaling Systems: Geographical Indication, GIAHS and World Intangible Cultural Heritage
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18K14542
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
関根 佳恵 愛知学院大学, 経済学部, 准教授 (90612242)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際学会報告 / 国内研究集会報告 / 国際共著 / 国連報告書 / 和文学術論文 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、主に以下の研究実績をあげることができた。(1)国際学会報告①:2020年9月1日の国際アジア研究学会のアジア大会(オンライン)において研究報告を行った。これは、日本のGI西尾の抹茶と神戸ビーフ、松阪牛と世界無形文化遺産としての和食の関係について検討したものである。(2)国際学会報告②:2021年2月28日の第4回国際社会学会フォーラム(オンライン)において研究報告を行った。これは、前年度に調査した徳島県の世界農業遺産「にし阿波傾斜地農耕システム」に関する研究報告であり、今後、国際ジャーナルに投稿する予定である。(3)国内研究集会における研究報告:2020年10月17日の第5回オーガニックライフスタイルEXPO・第1回SDGsライフスタイルフォーラム(オンライン)において、GI八丁味噌に関する2本の研究報告を行った。(4)国際共著報告書:2020年11月に「Globally Important Agricultural Heritage Systems, Geographical Indications and Slow Food Presidia」と題するテクニカルレポートを国連食糧農業機関(FAO)から出版した。(5)和文学術論文掲載:2021年3月に発刊された『立命館食科学研究』第3巻において、イタリアの地理的表示制度およびスローフードの認証に関する論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年以降、新型コロナウィルスのパンデミックにより国内外の調査を実施することが困難になり、参加を予定していた国際学会が相次いで中止や延期になった。そのため、当初予定していたスケジュールを大幅に変更せざるを得ない事態になっている。 しかし、2019年度までに実施した調査結果をもとにオンライン開催の学会等で研究発表を複数回行うとともに、英文および和文の研究論文や国際共著の報告書を発表することができた。さらに、2019年度に口頭発表した研究成果を学術雑誌(国際ジャーナル)や国際共著の書籍の複数の章として執筆した。これらの成果は、次年度以降に公表される予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年5月現在、新型コロナウィルスのパンデミックの終息次期は、ワクチン接種の進展や変異種の動向に依存していると思われるものの、依然として見通しが立っていない。そのため、いつ頃国内外の調査を再開できるのか、また、延期されている国際学会がいつ開催されるのか等、今後のスケジュールは不透明性が高い。当面は、オンラインや電話等で実施可能なインタビュー調査や資料調査を行いながら、研究論文等の執筆を可能な限り進めていく。場合によっては研究実施期間の延長も視野に入れながら、遂行可能なかたちで研究活動をリデザインし、継続する方針である。
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Causes of Carryover |
2020年度は新型コロナウィルスのパンデミックにより、国内外の調査をすべて中止せざるを得なかったことに加えて、予定されていた国際学会が相次いで中止または延期、オンライン開催になったため、計上していた旅費の支出ができなかったことが、次年度使用額が生じた主な理由である。2021年度に新型コロナウィルスの感染が終息するかどうかは、現時点(2021年5月現在)において見通せないが、国際ジャーナルへの掲載料や英文校閲料等として支出を予定している。また、新型コロナウィルスの感染が終息した際には、国内外の調査や学会発表等の活動を再開する予定である。
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[Journal Article] Globally Important Agricultural Heritage Systems, Geographical Indications and Slow Food Presidia2020
Author(s)
Aurelie Fernandez , Bin Liu , Andrea Polo Galante , Sibylle Slattery , Kae Sekine , Raffaella Ponzio , Chiara Palandri , Yael Pantzer , Maria Teresa Barletta , Graham Martin
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Journal Title
FAO Technical Note
Volume: 1
Pages: 1-20
Open Access / Int'l Joint Research
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