2020 Fiscal Year Research-status Report
Ecological and physiological factors driving the evolution of longevity in social aphids
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18K14786
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
植松 圭吾 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 特別研究員 (00793861)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 社会性昆虫 / アブラムシ / ゴール / 進化 / おばあさん仮説 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、社会性アブラムシにおける長寿の進化、および繁殖終了後も生存し、防衛などの自己犠牲的な利他行動を行う”おばあさん効果“の進化の解明を目的とする。具体的には、宿主植物に形成した完全閉鎖ゴール内で長期間生活するという社会性アブラムシの生態に着目し、ゴール内部の環境・生活史形質・遺伝子発現などを種間・種内で比較することにより、長寿の進化をもたらした生態学的・生理学的要因について検証する。 本年度は無翅成虫のなかでも繁殖を終了する前の個体と繁殖終了後の老齢個体間で遺伝子発現を比較し、代謝経路関連の遺伝子群に有意な差が生じるかを調べる予定だったが、新型コロナウイルスの影響により、春の繁殖終了前の個体のサンプリングが困難となり、遺伝子発現解析を行うことができなかった。これらの解析は次年度に行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症予防のため野外でのサンプリングが困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
無翅成虫のなかでも繁殖を終了する前の個体と繁殖終了後の老齢個体間で、代謝経路関連の遺伝子群に有意な差が生じるかを調べる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症予防のため、野外でのサンプリングが困難となったため、次年度使用額が生じた。野外採集に関わる旅費および、採集したサンプルを用いた遺伝子発現解析に使用する。
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