2019 Fiscal Year Research-status Report
身体活動欲向上のための生理-心理的応答面からのアプローチ
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18K14810
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
有光 琢磨 立命館大学, スポーツ健康科学部, 助教 (00616021)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | MRスペクトル / グリコーゲン / パフォーマンステスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、身体活動への参加意欲およびパフォーマンスを向上させるため、身体生理応答以外に運動欲求(心理的側面)の関係に着目して実施する。 2019年度は、2018年度で取得した修正バッチをインストール後、13C化合物を最適に検出するためのMRシーケンス及びパラメータの調整を実施した。同時に、共同研究者による国内用コイルでは初めてとなる1H-13C-MR装置用クアドラチャコイルの制作に取り掛かった。 予備実験として、グリコーゲンファントム(1-13C)を用いて調整しているシーケンスを用いて測定を実施した。昨年度同様、Decouple法を用いて、今回入手した仕様シーケンス及び制作したコイルを用いて測定した波形から、グリコーゲン信号強度が強く出ることが確認され、現在のコイル径における測定方法は確立された。現在は、径を大きくしたコイルを制作し調整を実施している。 上記で確定したコイル径とMRシーケンスを用いて、予備実験としてボランティアスキャンを実施した。ボランティアには、安静状態での測定、及び、各ボランティアの最大酸素摂取量の60%強度負荷でのエルゴメータ運動を60分間、その前後にウィンゲートテストを実施した。運動後、回復期に異なる介入を行った後、MR信号を測定した。その結果、安静時と比べて運動直後では30%減のデータが観られ、筋生検の先行値と類似するデータが確認された。また、本実験で重要となるモチベーションに関するデータは、有意に上昇していることが確認された。2020年度以降は、本実験を実施し、モチベーションとパフォーマンスを検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
MRシーケンスの調整、及びコイルの調整に時間を必要としたため、ボランティア測定までに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
上記で確定したMRシーケンスを用いて、本実験を実施する予定である。しかし、最終調整を必要としているが、現社会状況を鑑み、実施時期の再検討となっている。
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Causes of Carryover |
MRシーケンスの調整等に時間を要したためであるが、2020年度は、被験者謝金で使用する。
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