2020 Fiscal Year Research-status Report
身体活動欲向上のための生理-心理的応答面からのアプローチ
Project/Area Number |
18K14810
|
Research Institution | 八戸学院大学 |
Principal Investigator |
有光 琢磨 八戸学院大学, 健康医療学部, 講師 (00616021)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 集中力 / モチベーション / グリコーゲン / 高強度間欠的運動 / 回復法の検証 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、新型コロナウィルス感染防止のため、大学への入構規制、実験施設の利用制限が重なりスケジュールの調整等に大幅に苦慮した。その中でも、下記に示す予備実験及び本実験を実施した。先ず、被験者の身体能力・身体組成を測定し、本実験において利用する運動負荷強度(各被験者の最高酸素摂取量及び最高酸素摂取量が確認される負荷強度を確認し、その60%強度とした)を決定した。本実験は、30秒間高強度間欠的運動を4セットと2セット終了後に30分間の40%VO2max運動を実施させた。運動開始前-途中-運動後、各被験者には、visual analog scaleを用いて運動に対する参加意欲(痛み指標も含む)を、また、磁気共鳴装置(MRI)を用いて、骨格筋内エネルギー基質量(筋グリコーゲン量)を測定した。本研究は、グリコーゲンを枯渇させるような運動後に、複数の回復法を導入することで参加意欲及びエネルギー源の回復度が異なり、その結果として、その後に実施するタイムトライアルの結果に影響を及ぼすと仮説を立てて実施した。 被験者は、3名の健康な成人男性であった。測定項目は、MRIとサーフェイスコイルを用いて大腿四頭筋から骨格筋エネルギー量、さらに、VASによる運動参加意欲、タイムトライアルによる運動継続時間を測定した。その結果、高強度負荷運動後の筋グリコーゲンは、コントロール条件を含む3条件で約25%の減少を示し、回復条件でコントロール条件以外は安静値近くまで回復を示した。しかし、タイムトライアルの運動継続時間は3条件でほぼ同一であったものの、回復期の意欲感の向上に相関が観られた。特に、脚への疲れ感、集中力であった。これらのことは、如何に意欲(疲労感)を抑制させることが重要となることが示される。今年度は、被験者数を増やし詳細に検討する事を目標とする。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度は、新型コロナウィルス感染防止のため、大学への入構規制、実験施設の利用制限が重なりスケジュールの調整を必要とした。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は、新型コロナウィルス感染防止のため、大学への入構規制、実験施設の利用制限が重なりスケジュールの調整等に大幅に苦慮した。 本年度は、感染症に注意しながら、施設状況等を調整し実験を再開する。
|
Causes of Carryover |
研究機関の利用制限により、実験実施の日程に関して大幅調整が必要となった。今年度は、実験実施のための旅費、施設利用料、謝金の支払いで利用する。
|