2022 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of physiological factor -muscle fatigue, enerygy, motibation- on for active performance
Project/Area Number |
18K14810
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Research Institution | 八戸学院大学 |
Principal Investigator |
有光 琢磨 八戸学院大学, 健康医療学部, 講師 (00616021)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | エネルギー枯渇 / 運動意欲 / 疲労感 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、昨年と状況の変化は無く、引き続き新型コロナウイルス症感染防止のため、実験施設の利用制限が続いたことから研究機関及び被検者との調整等に大幅に苦慮した。令和2年度から継続して実施している研究に追加被検者を募り、新規被験者の身体組成・身体能力を測定し、本実験において利用する運動負荷強度を決定した。今年度は、被験者数3名(22.3±1.2才、177.2±9.3 cm、70.0±2.9 kg)とした。最高酸素摂取量は、ダグラスバック法を用いて計測し、各被験者の最高酸素摂取量及び最高酸素摂取量が確認される負荷強度を確認し、その60%強度を算出した後、本実験運動強度で採用した(61.3±17.6 ml/min/kg、2.88±0.5 kp)。本実験において、被験者には運動継続意思を消失させるようなエネルギー枯渇運動を実施させ、運動意欲を評価した。その後、3条件の疲労回復条件を介入し、疲労困憊までの運動を実施することで運動継続時間との関係を評価した。その結果、エネルギー枯渇時において、運動意欲は大きく低下し、安静時と比較したグリコーゲン含有量も大きく減少していた。その後、リカバリー介入後の運動意欲は、エネルギー枯渇後の回復期で増大し、運動後に観られた運動意欲の低下もまた大きく増大を見せた。疲労困憊運動の継続時間は介入条件間で大きな違いは観られなかったものの、運動前後の運動意欲の変化度が小さい被検者ほど、長時間の運動を実施できる傾向が見られていた。本研究は、運動後の最適な回復法を実施させ身体活動に対する参加意欲の低下を抑制させると、運動に対するネガティブな影響が小さくなると仮説を立てて実施している。これまでの結果から、運動継続時間と回復期の意欲感の低下の抑制に相関関係が観られているため、エネルギー含有量の影響より、如何に疲労感の変動を抑制させるかが重要となる可能性を示す。
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