2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of PeT-type NO donors aiming precise NO release control in vivo
Project/Area Number |
18K14873
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
家田 直弥 名古屋市立大学, 大学院薬学研究科, 助教 (00642026)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 一酸化窒素 / 光制御 / ケージド化合物 / ケミカルバイオロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者がこれまで開発してきた黄緑色光制御NOドナーNO-Rosa5の構造を基に、光だけでなく、酵素反応によっても活性化される2段階制御NOドナーNO-Rosa-Galを開発した。NO-Rosa-GalはNO-Rosa5の水酸基にガラクトースをグリコシド結合させた化合物であり、ガラクトシダーゼの酵素反応によってNO-Rosa5になることをHPLCで確認した。さらにNO-Rosa-Galは光照射に対してほとんどNO放出能を示さず、ガラクトシダーゼ存在下では光照射によってNOを放出することをNO電極を用いて確認した。さらに、ガラクトシダーゼを高発現させた細胞にNO-Rosa-Galを投与し、光照射を行ったところ、ガラクトシダーゼが高発現していない細胞と比べ、NOがより多く放出されたことを、NOの蛍光プローブを用いて確認した。以上のことから、NO-Rosa5の水酸基を特定の酵素によって認識される置換基で保護することにより、2段階制御NOドナーになることが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、NO-Rosa5の水酸基を酵素認識構造で保護すると2段階制御NOドナーとして用いることができること示し、細胞系にも適用可能であることを確認したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
赤色光制御NOドナーNORD-1にも同様の構造変換を加え、より長波長光と酵素反応の2段階で制御可能なNOドナーの開発を目指す。
|
Causes of Carryover |
年度末に購入しようとした物品で値引きがあり、想定より安い価格で購入できたため、次年度に繰り越した。
|
Research Products
(11 results)