2020 Fiscal Year Annual Research Report
Laboratory monitoring and adverse outcomes of renin-angiotensin system inhibitors: Japanese claims data study
Project/Area Number |
18K14981
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
碓井 知子 東京大学, 保健・健康推進本部, 助教 (70752997)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高血圧 / 降圧薬 / 高カリウム血症 |
Outline of Annual Research Achievements |
メディカルデータビジョン(MDV)社の2010年1月~2017年7月レセプトデータより、高血圧患者300万名を抽出した。ここから新規RA系阻害薬開始、AKIまたは高K血症を発症した患者を抽出し、これを選択基準(20歳以上、ACEまたはARB開始前1年間以上、及び開始後3か月以上データがある)と除外基準(悪性腫瘍、抗癌剤治療、手術)を用いてそれぞれ新規RA系阻害薬開始コホート、AKI発症群、高K血症発症群とした。 RA系阻害薬開始患者コホートの処方開始日前(1ヵ月、2ヵ月、3か月、1年間)、および処方開始後(2週間、1ヵ月、2ヵ月、3か月)における血清クレアチニン、カリウム検査(D007、クレアチニン、カリウム)実施率を調べた。AKIまたは高K血症発症群において、RA系阻害薬または他の降圧剤の自己の非投与期間を対照としたそれぞれの投与期間におけるアウトカム発現比を算出した。患者のベースライン情報、併用薬による調整及び層別解析を行った。また糖尿病、CKDの有無、処方科別の比較、検討を行った。RA系阻害薬または他の降圧剤投与期間を処方開始日から最終処方日と処方内容から治療終了日を計算し、それぞれの治療期間とした。条件付きポアソン回帰モデルを用いて、自己の非治療期間を対照とした治療期間におけるアウトカム発現率を算出した。患者のベースライン情報、併用薬、処方科による層別解析を行った。データ解析結果をまとめ、論文化作業中である。
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