2019 Fiscal Year Annual Research Report
The molecular mechanism of MELF pattern invasion in endometrioid carcinoma
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18K15078
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田原 紳一郎 大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (20792584)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | MELF / SDPR / ALDH1 |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮体部の類内膜癌の一部に浸潤性の高いMELF (microcystic, elongated, and fragmented) pattern を有するものが存在する。MELF patternに関連するものを検索する過程で、これまで見出したS100A4 (Tahara et al., Cancer Sci. 2016; 107: 1345-52)に加え、SDPR (serum deprivation-response protein, cavin-2)もMELF patternに関連していることが分かった(Tahara et al., Cancer Sci. 2019; 110: 1804-13)。SDPRは細胞内輸送やシグナル伝達に重要な働きをするcaveolaeを構成する分子の1つである。類内膜癌培養細胞株HEC-1B及びHEC-108においてSDPR遺伝子をノックアウトしたところ、ALDH1陽性細胞の著明な減少を認めた。ノックアウト細胞ではコロニー形成能、浸潤能の低下が見られたが、これはALDH1を高発現する細胞ではこれらの能力が高いことと一致した結果である。その他にもノックアウト細胞では遊走能の低下、上皮間葉転換(epithelialmesenchymal transition, EMT)に関わるタンパクの発現の低下を認めた。これは類内膜癌のヒト病理組織標本を用いた免疫組織化学染色において、EMTの亢進を示唆するMELF patternを有する症例でSDPR陽性例の増加が見られたことと合致するものであった。またMELF pattern を有する症例においてホルマリン固定パラフィンブロック (FFPE)からレーザーマイクロダイセクションを行い、表層部とMELF pattern をとる浸潤部を別個に切り出した。それらの検体からRNA sequence によるトランスクリプトーム解析を施行し、発現の比較を行っている。
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Research Products
(2 results)