2019 Fiscal Year Research-status Report
肺血栓塞栓症の発症病態における静脈血栓由来DAMPsの関与
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18K15083
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
魏 峻洸 宮崎大学, 医学部, 助教 (30794656)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | venous thromboembolism |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は深部静脈血栓症(DVT)・肺血栓塞栓症(PE)の病態において、静脈血栓由来因子の病態への関与と、肺の非塞栓部領域における病理学的変化の解析と病態への関与を明らかにすることを目的としている。 本年度は、DVTの病態解析のため、DVT患者に対して臨床学的特徴ならびに核磁気共鳴画像(MRI)を中心とした画像的特徴を解析した。さらにDVT動物モデルを作成し、静脈血栓の経時的な病理組織学的解析ならびにMRI解析を行い、その対比解析を行った。本研究により、特にMRIのシークエンスの一つである拡散協調画像が、DVTの時相判定に有用な可能性が示唆された。 今年度は、本研究については、国際学会発表 (27th Congress of International Society on Thrombosis and Haemostasis, Melbourne, July 6-10, 2019)を行い、現在論文投稿準備中である。 本研究成果については、静脈血栓の経時的解析を行っており、肺血栓塞栓症の発症リスク評価につながる可能性が考えられ、今後は動物モデルにおいて非塞栓部の肺動脈組織に対する解析を追加する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
●動物モデルを用いた病態解析 前述の通り、経時的な静脈血栓の病理組織学的解析とMRI解析の対比を行い、研究を学会発表し、論文投稿準備中である。また、家兎静脈血栓ならびに肺血栓塞栓モデルは確立済みであり、予定作成数ならびに組織サンプリングは終了している。現在、採取した血栓組織ならびに肺組織について、発現遺伝子をPCR arrayを用いて網羅的解析を継続している。 ●人体病理学的研究 ヒト剖検例より深部静脈血栓症ならびに肺血栓塞栓症を有する症例の抽出は終了しており、現在肺動脈の形態変化について解析を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
●動物モデルを用いた病態解析 家兎血栓組織ならびに肺組織の発現遺伝子の解析静脈血栓モデルの肺組織を用いて、PCRアレイで内皮細胞関連因子(炎症反応、接着分子、血栓性因子、血管収縮因子など)の変動を網羅的に解析する。また、DAMPsを含む静脈血栓由来因子について、ELISAを用いて血栓中ならびに静脈血中の濃度測定を行う。 ●培養細胞を用いた病態解析 培養肺動脈内皮細胞にDAMPsを上記測定結果の血中濃度に合わせて添加し、接着分子、抗血栓性因子、壊死・アポトーシス細胞数を検討する。 ●人体病理学的研究 静脈血栓塞栓症の剖検例の静脈・肺病理標本を用いて、非塞栓部肺動脈の病理学的変化について、弾性動脈・筋性動脈・細動脈に分けて「内皮剥離・璧在血栓・炎症細胞浸潤とその種類・内膜平滑筋細胞・外膜変化の有無」の項目について検討する。
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[Presentation] A signal change of jugular vein thrombus on diffusion weighted MR imaging.2019
Author(s)
Kuga N, Kuroiwa Y, Sakamoto T, Yamashita A, Gi T, Doi S, Kinoshita T, Tanaka T, Kihara Y, Asada Y, Imamura T.
Organizer
第47回日本磁気共鳴医学会大会