2018 Fiscal Year Research-status Report
早期胃癌のマイクロサテライト不安定性は免疫組織化学的染色のみで同定出来るか?
Project/Area Number |
18K15089
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
杉本 亮 岩手医科大学, 医学部, 助教 (30724869)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 早期胃癌 / MSI / MLH1 / PMS2 / MSH2 / MSH6 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的:本研究ではMSI陽性胃癌を抽出するために必要な免疫染色マーカーを明らかにし,HE染色像と免疫染色によりMSI陽性胃癌を早期癌の時点で診断する方法を確立することを目的とする.平成30年度は「2.MSI陽性早期胃癌の臨床病理学的特徴の解析を行う」ことを目的に研究を行った。早期胃癌119例を抽出しMSI陽性早期胃癌は46例とMSS早期胃癌73例のDNA-MMR関連遺伝子産物(MLH1, PMS2, MSH2, MSH6)の免疫染色を行いMSI陽性早期胃癌とMSS型早期胃癌の比較検討を行った。臨床病理学的検討ではMSI陽性早期胃癌の組織型においてpapillotubular を示す症例が有意に多く認められた(24例 対 6例、p<0.001)。DNA-MMR関連遺伝子産物の染色態度の比較において、核陽性、核陰性とheterogenityを3型(intraglandular-heterogenity, clonal-heterogenity, co-exist (intraglandular and clonal) heterogenity)に分類して検討した。MSI陽性早期胃癌においてMLH1陰性は37例、intraglandular-heterogenityは2例, clonal-heterogenityは2例, co-exist (intraglandular and clonal) heterogenityは認め無かった。また、5例のMLH1陽性を認めた。PMS2陰性は37例、intraglandular-heterogenityは0例, clonal-heterogenityは1例, co-exist (intraglandular and clonal) heterogenityは認め無かった。また、8例のPMS2陽性を認めた。MSH2およびMSH6において各々陰性は1例、intraglandular-heterogenityは1例, clonal-heterogenityと co-exist (intraglandular and clonal) heterogenityは認め無かった。また、41例のMSH2およびMSH6陽性を認めた。一方、MSS早期胃癌においてもMLH1陰性が3例、PMS2陰性が4例認められた。現在、上記MMR関連蛋白の発現とMSIとの関連の比較検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記に記載した染色態度の評価を変更した事に伴って標本の再検討が必要となったり、再染色が必要となったが概ね研究実施計画書に準じた流れで研究は進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
各症例のDNA-MMR関連タンパクの染色態度とPCRの結果を合わせ核染色態度の意味を検討していく。また、論文作成も行って行く方針である。
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Causes of Carryover |
理由:予定通り進んだが、試薬購入の際の誤差として生じた。 使用計画:2019年度はこの残高を含め試薬の購入に使用する。
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