2020 Fiscal Year Research-status Report
乳腺アポクリン癌の細胞形態とPI3K遺伝子変異との関連性の解明
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18K15096
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
野嵜 史 聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 副医長 (10409021)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 乳癌 / アポクリン癌 / PIK3CA |
Outline of Annual Research Achievements |
乳癌培養細胞HCC1428において、exon 20のkinase domainである(H1047R[c.3140A>G])部位の変異導入を行った。CRISPR-Cas9法を用い、エレクトロポレーション法にて変異導入を行った。現在、変異導入細胞の選別を施行中である。変異導入細胞選別後の細胞育成を行うために、コラーゲン包埋培養法を予定しており、その予備実験を行った。結果、コラーゲン包埋培養法にてHCC1428細胞を育成し、パラフィンブロックを作成したところ、細胞形態を十分に観察することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響により、夜間外出制限の影響で研究時間の確保ができない状況が長く続き、研究活動への支障が生じたため研究が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子変異導入細胞の遺伝子配列を解析し、変異導入の成功した細胞株を選定する。変異導入が確認された細胞をコラーゲン包埋培養法により細胞を生育させ、パラフィン包埋ブロック作成の上、細胞形態を確認する予定である。また、ヒト乳癌手術検体をもちいた、PIK3遺伝子変異解析についても検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していた研究計画の遅れのため、変異導入細胞の分離およびヒト乳癌手術検体をもちいた、PIK3遺伝子変異解析が終了していない状況であり、次年度使用額が生じた。
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