2019 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of the role of extracellular vesicles from HBV infected cells in composition of intestinal microbiota
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18K15131
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
柿崎 正敏 東海大学, 医学部, 助教 (00778954)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | HBV / 細胞外小胞 / 肝臓 / 腸管 |
Outline of Annual Research Achievements |
①HBV非感染細胞(-)または感染細胞(+)由来EVsのphenotypeの検討:HBV-とHBV+EVsをそれぞれLC-MSで解析した。その結果、HBV-EVsに198のタンパク質がHBV+EVsに221のタンパク質が含まれていることが同定された。さらに、これらのタンパク質のうち126がHBV-EVsとHBV+EVsの双方に含まれていた。 ② In vivo での HBV+ 細胞由来 EVs の免疫抑制効果の検討:マウス生体内で肝炎実験系を得るために、HBsAg (蛋白) で免疫したマウスに1週間後野生型 HBV レプリコンプラスミドを、Hydrodynamic injection(HDI) 法を用いてマウス肝臓にトランスフェクションする。これより、HBV肝炎モデルが得られる。このモデルにHBV+細胞由来の EVs を尾静脈から投与し3日後の肝臓における細胞浸潤とHBc抗原の発現をて検索した。HBV+のEVsを投与したマウスの肝臓では、細胞浸潤がほとんど確認できず、さらに、HBc 抗原が多数認められた。以上の結果から、HBV+EVs が in vivo において免疫抑制を誘導することが示唆された。 ③EVs を取り込む前後の骨髄細胞の phenotype の検討:腸管ホーミング受容体として C-C chemokine receptor type 9 (CCR9) とα4β7インテグリンが知られている。HBV+ EVs+骨髄細胞の腸管向性獲得はこれらの受容体発現が原因と考えられる。そこで、FACSを用いて、HBV-またはHBV+ EVs+骨髄細胞における、CCR9 とα4β7インテグリンの発現を検索した結果、これらの発現に差は見られなかった。また、HBV+ EVs+骨髄細胞では腸管で免疫抑制に働く樹状細胞である、CD11c+CD11b+CD103+細胞の割合が増加した。
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Research Products
(4 results)