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2022 Fiscal Year Annual Research Report

Development of therapeutic strategies and pathogenesis analysis of Helicobacter cinaedi

Research Project

Project/Area Number 18K15152
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

中島 純子 (富田純子)  愛知学院大学, 薬学部, 講師 (10454323)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords薬剤感受性試験 / 薬剤耐性 / IV型分泌装置
Outline of Annual Research Achievements

ヘリコバクター・シネディ臨床分離株199株について、微量液体希釈法によりMICを測定した。ペニシリン系薬剤は中~高度耐性であり、特にアンピシリンとカルベニシリンにおいてMICが64μg/mL以上を示す株が複数存在し、ペニシリン系の中でも強い耐性傾向を示した。アンピシリンとアンピシリン/スルバクタム、ピペラシリンとピペラシリン/タゾバクタムのMICを比較すると同等のMIC値が得られたため、βラクタマーゼは産生していないと考えられた。カルバペネム系、アミノグリコシド系、テトラサイクリン、クロラムフェニコールは低いMIC値を示した。一方で、マクロライド系およびキノロン系は耐性化が進んでいる傾向にあった。シプロフロキサシンおよびレボフロキサシンはMIC90が >64 μg/mLとなり、強い耐性傾向を示した。キノロン系抗菌薬の耐性化については、Thr84→IleおよびAsp88→Asnの二重変異株で高度耐性傾向であったことから、二重変異によりキノロン結合領域の構造が変化して、キノロン系薬と結合しにくくなっていると考えられた。また、いくつかの症例では初回感染株と再発株のそれぞれ2株はGyrA変異が同一のまま高度耐性を獲得したという結果が得られたことから、キノロン系抗菌薬の高度耐性化にはGyrA以外の別の因子も関与している可能性が考えられた。
また、ヘリコバクター・シネディの6型分泌装置(T6SS)遺伝子群に注目し、構成遺伝子を欠損した株を作成して、T6SSの機能の探索を行った。T6SSのicmF欠損株および野生株を腸管上皮細胞株およびマクロファージ様細胞株に感染させ、感染菌量を比較したところ、icmF欠損株よりも野生株の方が、高い付着性および侵入性が観察された。現在はT6SSのエフェクターについて解析中である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023 2022

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] Helicobacter cinaediの VI型分泌装置を介した細胞付着及び炎症誘発について2023

    • Author(s)
      富田純子,久綱僚,河村好章
    • Organizer
      第96回日本細菌学会総会
  • [Presentation] Helicobacter cinaediにおける特異的遺伝子群の探索およびVI型分泌装置の機能解析2022

    • Author(s)
      富田純子、久綱僚、河村好章
    • Organizer
      第68回日本薬学会東海支部総会・大会
  • [Presentation] Helicobacter cinaediの薬剤感受性の現状と再発株の遺伝学的解析について2022

    • Author(s)
      芳賀美友、富田純子、久綱僚、遠藤勇祐、馬場勝、荒岡秀樹、河村好章
    • Organizer
      第68回日本薬学会東海支部総会・大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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