2019 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of antitumor effect mechanism by dopamine signal inhibitor
Project/Area Number |
18K15223
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
岡崎 章悟 東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 助教 (20784044)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / セロトニン |
Outline of Annual Research Achievements |
抗腫瘍効果を示すドパミン受容体アンタゴニストの標的受容体同定のため、アンタゴニスト活性の知られるドパミン受容体に加え、セロトニン受容体についてもRNA干渉法によるノックダウンを行い、標的受容体を探索した。その結果、セロトニン受容体の一種のノックダウンにより細胞内活性酸素レベルに変化が認められた。同定したセロトニン受容体が癌細胞において発現しているか、qRT-PCR法により検討したところ、複数種類の口腔扁平上皮癌細胞株においてその発現が認められた。このことから、ドパミン受容体アンタゴニストによる抗腫瘍効果にセロトニン受容体も関与している可能性が示唆されたため、本年度は標的候補分子の一つと考えられたセロトニン受容体の機能解析を中心に研究を行った。長期的な機能抑制の影響を検討するため、口腔扁平上皮癌細胞株HSC-2およびOSC19を用いて、Short hairpin RNA (shRNA)によるノックダウンした細胞株の樹立を行った。In vitroにおいてその細胞増殖を検討したところ、顕著な細胞増殖の抑制が認められた。またまた、免疫不全マウス皮下に移植し、その増腫瘍性を検討したところ、腫瘍成長の顕著な抑制が認められた。以上のことから、ドパミン受容体アンタゴニストの抗腫瘍効果にセロトニン受容体に対する効果も関与している可能性が示唆された。同定したセロトニン受容体は、公共データベースにて、EMT関連遺伝子との相関が認められたことから、EMTを制御しているか検討を行うため、セロトニン受容体ノックダウン細胞にてEMT関連遺伝子の発現変動を検討したが、顕著な発現変動は認められなかった。このことから、同定したセロトニン受容体は口腔扁平上皮癌における細胞増殖を制御することが明らかとなったが、腫瘍の進展にどのように寄与しているかについては引き続き検討が必要である。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] xCT confers cancer stem like properties in small cell lung cancer cells.2019
Author(s)
Kentaro Suina, Juntaro Yamasaki, Yuji Otsuki, Yuki Hirata, Shogo Okazaki, Kenji Tsuchihashi, Oltea Sampetrean, Yoichiro Mitsuishi, Fumiyuki Takahashi, Kazuhisa Takahashi, Hideyuki Saya, Osamu Nagano
Organizer
第78回日本癌学会学術総会
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[Presentation] Benzaldehyde activates AMPK via cancer specific upregulated 14-3-3ζ2019
Author(s)
7.Jun Saitoh, Nobuyuki Onishi, Eiji Sugihara, Takatsune Simizu, Kiyomi Kimura, Naoyoshi Koike, Oltea Sampetrean, Shogo Okazaki, Hiroyuki Nobusue, Takashi Kasama, Hideyuki Saya
Organizer
第78回日本癌学会学術総会
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