2020 Fiscal Year Research-status Report
遺伝子増幅減少機構の解明によるがん治療の創薬基盤の構築
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18K15248
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
南 謙太朗 宮崎大学, 医学部, 薬剤師 (20735956)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 遺伝子増幅 / 抗がん剤耐性 / 遺伝子増幅の減少 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度にMYCNの遺伝子増幅を持つ細胞(SK-N-BE細胞)でBHLHE41の発現誘導細胞を作製した。本年度はこの細胞を用いて検討を行った。BHLHE41が発現すると増殖が抑制されることがわかった。今後、BHLHE41を発現させ、経時的にゲノムDNAを回収し、遺伝子増幅が減少しているかを検討する。 すでに遺伝子増幅が減少することがわかっている細胞(MGME6)を用いて経時的にmRNAを回収してマイクロアレイ解析を行った。今後、DNA修復等に関わる遺伝子などの発現変化を解析し、遺伝子増幅減少効果に関わる遺伝子を調べる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍で研究を行う環境が整わなかった。 現在、MycN遺伝子増幅細胞での遺伝子増幅減少効果を検討している。また、すでに遺伝子増幅の減少が見られた細胞で、経時的なサンプル回収を行い、mRNAのマイクロアレイ解析を行った。経時的にDNA修復等の遺伝子の変化が見られないか解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
MycN遺伝子が減少するかを調べる。もし、効果が得られなかった場合、他の遺伝子に注目し、解析を行う。 mRNAのマイクロアレイの結果を解析し、DNA修復遺伝子等の遺伝子増幅の減少効果に関わりそうな遺伝子を調べる。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で当初計画していた思うように実験ができなかった。 年度末にはmRNAのRNA-seqや作製したBHLHE41発現誘導MYCN遺伝子増幅細胞で実験を始められたので、次年度ではこれらの解析に踏まえ変化した遺伝子の関与について検討を行う予定である。作製した細胞株では遺伝子増幅が減少するかを確認後、RNA-seqから得られた遺伝子がMYCN遺伝子増幅の減少にも関与しているかも検討する予定である。 具体的には、イムノブロットによるタンパク質発現やqPCRによる遺伝子発現解析。遺伝子の発現やノックダウンによって遺伝子増幅が誘導もしくは減少するかを調べる。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Cancer type-SLCO1B3 promotes epithelial-mesenchymal transition resulting in the tumour progression of non-small cell lung cancer2021
Author(s)
Hase H, Aoki M, Matsumoto K, Nakai S, Nagata T, Takeda A, Ueda K, Minami K, Kitae K, Jingushi K, Ueda Y, Yamamoto M, Furukawa T, Sato M, Tsujikawa K.
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Journal Title
Oncology reports
Volume: 45
Pages: 309-316
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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