2020 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the role and mechanism of regulatory B cells in tumor immunity
Project/Area Number |
18K15269
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小林 忠弘 金沢大学, 附属病院, 助教 (20746383)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 悪性黒色腫 / 制御性B細胞 / IL-10 / B1a B細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
一般的に、B細胞のサブセットはCD21intCD23hi follicular B細胞、CD21hiCD23lo marginal zone B細胞、CD5+CD43+ B1a B細胞に分類される。本研究ではCD1dとCD5を用いてfollicular B細胞(CD1dintCD5-)、marginal zone B細胞(CD1dhiCD5-)、B1a B細胞(CD1dintCD5+)を同定したため、B細胞特異的PTEN欠損マウスおよびコントロールマウスにおいて上述した2つの同定方法の一致性についてフローサイトメトリーを用いて確認した。結果として、follicular B細胞の同定に関してはCD1dintCD5- B細胞集団とCD21intCD23hi B細胞集団の一致性が確認できた。marginal zone B細胞の同定に関しては、CD1dhiCD5- B細胞集団とCD21hiCD23lo B細胞集団の一致性が確認できた。最後にB1a B細胞の同定に関しては、CD1dintCD5+ B細胞集団とCD5+CD43+ B細胞集団の一致性が確認できた。 つぎに磁気細胞分離装置を用いて野生型マウスおよびIL-10欠損マウスの脾臓からそれぞれB細胞を抽出し、さらにそこからB1a B細胞(CD1dintCD5+ B細胞)をセルソーターにて抽出した。これをB16F10メラノーマ細胞と混合し野生型マウスに移入してメラノーマの増生を観察した。その結果、野生型マウスのB1a B細胞を移入した群では、IL-10欠損マウスのB1a B細胞を移入した群およびB16F10メラノーマのみを移入した群とくらべて腫瘍が有意に増大した。このことから、B1a B細胞はIL-10産生を介してB16F10メラノーマに対する腫瘍免疫反応を抑制していることが示された。
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Research Products
(1 results)