2021 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of prediction system for RTK/KRAS targeting therapy in gastric cancer using early response biomarker.
| Project/Area Number |
18K15283
|
|---|
| Research Institution | Oita University |
|---|
Principal Investigator |
平下 有香 大分大学, 医学部, 医員 (70771955)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
| Keywords | 感受性マーカー / RTK/KRASシグナル |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
癌ゲノム時代を迎えそれぞれの遺伝子異常を標的とした個別化治療が実現しつつある。そのためには効果の高い治療標的の同定と精度の高い感受性予測法の確立が望まれる。申請者は、胃癌は患者間での遺伝子異常が多様である一方、RTK/KRASシグナルに関わる遺伝子異常が高頻度に検出されることに着目した。それぞれの遺伝子異常ではなく、RTK/KRASシグナルを標的とした治療が有効ではないのかと考え、RTK/KRASシグナルのひとつであるMAPK経路を標的としたMEK阻害剤の感受性の検討し、どのような患者において有効か予測することが可能な精度の高いバイオマーカーの同定を目指した。
申請者はこれまでに、RTK/KRASシグナル標的治療のひとつであるMEK阻害剤治療では、薬剤投与後のタンパク質リン酸化活性変化率（早期反応性マーカー）によって、その感受性予測判定が可能であることを見出した。本研究では、胃癌およびKRASやBRAF変異などRTK/KRAS異常の頻度が高い大腸癌患者の生検または手術検体から癌オルガノイドを樹立に成功した。MEK阻害剤投与後S6タンパクのリン酸化レベルの変化をウエスタンブロット法、蛍光免疫染色法での検出に成功し、その変化率が感受性と高く相関することを示した。個々の患者から樹立した癌オルガノイドを用いた薬剤感受性試験は数多く試みられているが、リン酸化レベルを用いた感受性予測法はより少量の検体量でより短期間で検出可能な精度の高い手法となることが期待される。
|
Research Products
(7 results)
-
-
-
-
[Journal Article] Early response in phosphorylation of ribosomal protein S6 is associated with sensitivity to trametinib in colorectal cancer cells2021
Author(s)
Hirashita Yuka, Tsukamoto Yoshiyuki, Kurogi Shusaku, Hijiya Naoki, Nakada Chisato, Uchida Tomohisa, Hirashita Teijiro, Hiratsuka Takahiro, Akagi Tomonori, Ueda Yoshitake, Shiroshita Hidefumi, Etoh Tsuyoshi, Mizukami Kazuhiro, Okimoto Tadayoshi, Kodama Masaaki, Inomata Masafumi, Moriyama Masatsugu, Murakami Kazunari
-
Journal Title
Laboratory Investigation
Volume: 101
Pages: 1036～1047
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
