2018 Fiscal Year Research-status Report
MonoTrapを用いた生体揮発性有機物(VOC)による肺癌診断の試み
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18K15284
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
井上 卓哉 福島県立医科大学, 医学部, 病院助手 (00791477)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 腫瘍診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、肺がん患者に特有な病臭を特徴付ける化合物(バイオマーカー)を特定し、より感度の高い検査法を確立するための試みである。当教室では2012年からジーエルサイエンス社と共同研究を開始しており、気化成分捕集剤であるMonoTrapを用い、肺がん患者の臭い成分を回収し、ガスクロマトグラフ質量分析計等を用い解析を行ってきた。なお同様の検討は過去にも他のがん種/疾患で試みられているが、捕集効率の問題や捕集方法(検診あるいは臨床上実用できないなど)の問題のため未だ標準化がなされていない。本研究の特筆すべき点は小型で軽量かつ安価なMonoTrapを用いている点であり、非侵襲、簡便、かつ安価に、被験者の口臭や体臭などの生体揮発性有機物(VOC)のサンプリングのみで、被験者の身体的負担を軽減した検診法が確立されれば、肺がんの早期発見にも繋がることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
一時的にエフォートが下がっており研究がすすまなかった
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者の助力を得て、症例集積及び検査・分析に努めていく
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Causes of Carryover |
一時的にエフォートが下がったため研究ができなかった。次年度は研究協力者の助力を得て、症例集積及び検査・分析に努めていく予定である。
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